食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

中国旅行13 さて長江を下るか

mokich2005-10-31


 重慶からは適当な所まで長江を下り上海まで出て、そしてちょっと買い物をした後に帰りの船に乗ろうと思っていた。だからあと1週間以内に上海まで帰ればいいんだから、結構適当でも行けそうだ。知り合いに「早めにとにかく予約した方がいいよ、長江下り。」とアドバイスをもらったのでとりあえずホテルのトラベルセンターへ。久しぶりのイングリッシュ!
「あのー、川下りツアーの事を知りたいんですけど。」
「スリージョージ(三峡下り)のこと?」
「たぶん。」
「まず国籍を教えて。」
「日本。」
「三ツ星から五つ星があるよ。」
「安い方が助かるっす。」
「じゃあ三ツ星でUS$330ね。観光の入場料とか入ってる値段で。」
「たか!出直してきます…。」
「申し込む気になったら電話ちょうだい♪」


一言目に「国籍を」っていわれた所でびっくりした。いわゆる二重価格ってやつなのか。二重価格なんてナンセンス!とは言わないけど、あいにく$300も持ってないし。ただ、観光専用の船だからそれなりにきれいらしい。ガイドブックでは観光船の他に通常の連絡船(長距離バスみたいなもん)としての路線船もあってこちらは安い。けど観光はしないから見どころを夜中に通り過ぎたりするらしい。いくら安くてもそれじゃあ苦労して重慶まで来た意味がない。高級ホテルで聞くから高いのであって、直接船会社に行けば安いはず!という訳で午後はホテルのバスに乗り、重慶の中心地「大都会」へ。この広場の中心にも「解放碑」という物騒な塔みたいなものが建っている。そしてみんなそれと一緒に記念写真を撮っている。ふーん。ガイドブックによれば港の近くの旅行会社でチケットを扱ってるとの事。行ってみればあるわあるわ、山峡下りツアー。いくつか回ったんだけど、やっぱり英語通じねー。開き直ってよくわからない中国語でまくしたてる事にした。どうやらツアーは基本的に協定価格のようなものがあって、重慶市による共通の価格、内容、保証を示した契約書が準備され、どこで買ったから損した!ってことはあまりなさそう。基本的に観光船は重慶〜宣昌であり、そこから武漢までバスで移動するというのがメジャーな動きのようだ。そしてこのバスの値段に多少のばらつきがある程度。それもせいぜい差は30元位だからそんなに。ツアーの日程は20時出航で船内で2泊。3回目に寝ようとする夜の2時に宣昌に到着。武漢へのバスは即出発で、だいたい朝6時頃に着くらしい。宣昌で下船する人は朝の7時まで船で寝ててもいいとのこと。
 路線船の場合は、重慶から宣昌はもちろん、南京、上海まで行く事ができる。これだと確か463元(4等かな、一番したのクラスで)。何日かかるのかはわからなかった。ガイドブックを見る限りでは、船には色々な種類があるけど、「路線船の場合一番下のクラスでは広い部屋に二段ベッドがずらりと並び大きいものだと60人部屋くらい。洗面所やトイレで嫌な気分になるだろう。」と書いてあった。それでは観光船はどうか。港に止まっている観光船を外から見る限り、ニュースで見る密入国船とそんなに大差なくない?とも思える。まあ仕方ないか。せっかくだから観光地も見られる観光船で。これなら二等で4人部屋。三等で6〜8人。港には船は何十隻も止まっているのに、どこの旅行会社で写真を見せてもらってもせいぜい2種類しか写真がないのが気にかかるけど。申し込むのは二等二段ベッド上段、重慶〜宣昌+武漢へのバス。と決めた。
 最初にいくつか回った時の感じが一番よかった旅行会社に再び行く。そしたらカウンターに座ってる人が変わってた…。気を取り直して「さっきここまで安くしてくれたんだけど、もうちょっと安くならない?」ってとこからスターと。定価はバス代を含めて確か845元。それを756元まで下げてもらった交渉をしたメモを見せた。ちょっと話してれば750元にはなるが、その先には進めない。750元は大体11000円とちょっと。んー、ホテルよりは安いけど、ちょっときついな〜。お願い、もうちょっと安くして。俺、学生なんだお金ないんだよ。みんなに宣伝するからさ。しかもあの客引き、俺がここで申し込もうと決めてたのに勝手についてきたんだよ。あいつにマージン払う必要なんてないんだから、その分安くしてよ。え、無理?ん〜〜どうしよう。でもここで申し込まなかったら他の旅行会社でまたいちから交渉し直さなければならない。向かい側の旅行会社のおばさんは超むかつくやつだったし。あーうーあー。でもだいぶ安くなってるんだよな多分。この契約書とか値段表を見る限り、どこで買ってもきっと同じだし。重慶市が保証してくれるんだから、ものすごいひどい目には会わないだろう。でもなー、1万円はなー絶対評価であれば結構痛い。ああどうしよう。と唸り続ける事約1時間。よし、仕方ない申し込もう!これは中国に来た三大目的の1つじゃ!と決めた時、お姉さんが「しょおがねえな、700元ポッキリにしてやるよ」と言ってくれた!女神!明日の夜20時に出発する事に晴れて決定!そして夜2時に到着するという客の事は全然考えてないようなスケジュールで早朝に武漢の街に着く手はずを整えた。契約書には保証の内容と、旅行会社の担当者の名刺、何かあればここに連絡する事、そして明日の18時にこのカウンターに集合すれば船まで案内するから。という事だった。しかし、後にまたミステリー大国、中国を実感する事になろうとは。

今日はこの予約に体力を消耗したので、ホテルに帰って休もう。あれ、バスがわからない。。路線バスで帰るしかないんだけど、バス停が見つからない。いやバス停はあるんだけど同じ場所にたくさんあり過ぎて。あれ、ホテルに帰る方面のバス停はここではないらしい。でもあの番号のバスは目の前を通過してるってことはー、追いかけてバス停を見つけるしかない!しかし、入り組んだ路地に消えてゆくバスを捕まえる事はできず、今度は逆方向に追跡する。結局300m程離れた所に発見。やっと帰れる〜。そして重慶名物?全身マッサージ。90分で30元は素晴らしい。足をもっと重点的にやってほしかったけど、頭のてっぺんから足先までリフレッシュ!中国のマッサージはいかがわしいのが多い。マッサージはだいたい「按摩」って書いてあったと思ったけど、中でねっとりしたお姉さんが座ってたり、電気がピンク色だったりしたら多分妖しい。また入ってみたらやたら妙なボディタッチが多いという所も、それ目的でなければすぐ出てくるべきだと言われた。純粋にマッサージがやりたけりゃ、「盲人按摩」が良いかな。盲人の人たちの仕事確保にもなるし。それにしても、気持ち良すぎ。