食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

大学の魅力

mokich2005-06-26


僕の職業は学生。つまり、サラリーマンの仕事に当たる部分は勉強になる訳だ。というわけで、昨日に引き続き大学について。早稲田大学はもうすぐ創立125周年。つまりは明治大正昭和平成と4時代を既に経てきた。そして驚くべき事に、現在でも明治、大正、昭和、平成(これは当然)それぞれの時代に建てられた建築物が残っている!という事実を知った。一番古いのは創立当初の建物で、今は大隈講堂の左脇にぽつんとある案内所。移築されたらしくそんなに古い感じはしないけど、これが早稲田内で最古かつ、創立当時からの建物。そして本部キャンパス内の実際に僕らが勉強している校舎も大正昭和と時代を経てきたものばかりだ。独特のアーチ型をした壁面とか、窓の形とか、屋根の装飾とか、現代の建築物に見られないものが実はものすごく盛り込まれている。僕は受験の時、入り口で受験票をチェックしている早大生バイトをうらやましがりつつ構内に入った時、やっぱりここ合格してーーー!と思った。それは、両側に立ち並ぶどっしりとした校舎。それらをつつみ込む湿気を帯びた独特の空気、その空気を吸った時からその場所が好きになってしまったんである。この古くってエアコンの効きも微妙な決して快適とは言えない空間が、世界中でここにしかないようなそんな気にさせてくれる。大学の建物には、その歴史の分だけ人々の記憶が染み込んでいる。僕らがここにいる以前には、父さん母さん達が、その前にはじいちゃんばあちゃん達がかつてここで、同じ建物同じ教室で勉強していた。そして、今でも彼らがここに来れば百人百様の記憶が鮮やかに蘇るのだ。

とーこーろーが、大学はおそらく2007年に迎える125周年、第二の健学を目指して校舎を順次立て替えてゆくらしい。こないだは法学部がぴかぴかの中層ビルを建てた。昔の名残は残してるらしいけど。。法学部の友人は「なんだか居場所がないような気がして落ち着かない」って言ってたし、確かにどうもしっくりこないなー。とは他人事ながら思う。もし全てがこんな背の高いビルヂングになってしまえば、ミニサイズの大手町みたいになりそうな気がする。大学独特の空気が失われて、ありきたりな景色になってしまえば金額的な価値には換算できないとしても、大きな損失じゃないか。例えばイタリアだとか、フランスだとか、観光者にとってもその風景がとても大きな意味を持っている。今の早稲田にはまだそういうのが残っていると思うんだけどな。歴史ある校舎を取り壊して全く新しい建物をどんどん建ててゆく姿は、とても残念。2007年には我らが文学部、あと理工学部も改編されて芸術の分野が充実するみたい。その中で、芸術的な価値を無視したハード改革は僕は反対だ。ん〜、残念っ