食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

アンコール・ワット

今日終了の世界文化遺産写真展「アンコールと生きる」クメール文明の今 写真家:BAKU斉藤 @東京都写真美術館を見てきた。カンボジアって行った事なくて、でもアンコールワットって、行った事ある人には「絶対行った方がいいよ」ってよくおすすめされる。「絶対」っていうのは本人の主観だから言い切るのは難しいと思うんだけど、それでも本人はそれだけの感銘を受けたのだから、やはりそれなりのものはあるんだろうな〜。程度の認識で入場。

正直おったまげた。授業で写真のクラスに潜っているけれど、なんか、こんな迫力を写真で表現できるんだ!そして展示も白黒写真が暗い会場に浮き上がるように照明があてられていて、通路が狭くてちょっと眺めにくい箇所もあったけど、とてもロマンチックな展示だった。壁には名前は忘れてしまったけど、カンボジアで3ヶ月かけて織られた、眺める角度によって玉虫色に変化する布がはり巡らされ、それが暗闇の中でまた幻想的な雰囲気を作り出していた。アンコールワットの遺跡群はなんと東京23区に匹敵するくらいの広さに散らばっているらしい。そして、各方面の修復作業によって、去年ユネスコの緊急の修復を要する遺産リストからはずされたようだ。それってすごいと思う。もちろんこれから継続する努力は必要だけど、安心して修復機構に委ねられるという事だろう。写真では遺跡と木が束縛しあい、しかし助け合い、という関係が感じられた。遺跡には木が絡まりがんじがらめにされているけれど、その木のお陰で遺跡は倒壊を免れている。自然の驚異に飲み込まれてはいるんだけど、遺跡の存在感も失われていない。これはぜひ生で見てみたい!と強く思った。遺跡の修復には上智大学東京大学が絡んでいるようで、最新技術を用いて壁面のレリーフの再現等をしているようだ。映像で紹介されていたが、気の遠くなるようなセンサーを用いた作業。しかし、この学生達の根気づよい作業が、世界が注目する遺産を蘇らせる事につながるのだと思うと、ちょっとうらやましかった。展示会はもう終わってしまったけど、写真集が出ているので興味があればぜひ。会場ではサイン付で販売されており非常に欲しかったけど、お金がなくって買えなかった。(恥)

世界文化遺産写真集 アンコールと生きる

世界文化遺産写真集 アンコールと生きる

それにしても恵比寿の動く歩道、長過ぎ。