偉くなるよ

昨日、大学の書道の先生も出品していた日中友好書道展に行ってきた。銀座松坂屋の別館でやっていたのだが、場所が分からなくて松坂屋を１周してしまった。ようやく発見すると５階の書道展に行くためには１階の女性向けっぽい洋服屋を通り抜けなければならない。ちょっとこっぱず?靴?辰燭辰后
書道展は日本側から１１２点、中国側から９６点出展される大規模なものだった。書道展なんて行った事ないからどんなものか想像もつかなかったけど、いざ２００点もの掛け軸が並んでいると圧巻。そして、実際に一つ一つをゆっくり見ていると２つと同じ字はなくて(あたりまえ)、それぞれに独特の味があり、どれが一番いいかとは本当に決めかねた。中には高校の美術の先生が、専門は書道という事で字と絵のセットで出しているものもあって、ひとえに書道って古くさいと決めつけていたけど、とてもバリエーションの豊かなものだと気付いた。
さて、展示を見ていると隣ににいたおじさんに話しかけられた訳で、ほんの立ち話のつもりが１時間くらいも話してしまった。僕は書道について無知なのでどうしようかと思っていたのだが、とてもおもしろいお話だった。本当に上手な人というのは自分で下手な部分と上手な部分を作り、魅せたい部分を強調するものだ。とか、部分部分はよろしくても、大事なのは全体の構成だとか。ピカソが云々とか。なるほどね〜！と合点するものばかり。いやー、興味深かったっす。そして最後に「偉くなるよ」とポンと肩を叩かれて唖然としたのだった。そんな自信ないですってば！
ちなみに日中友好書道展は１６日まで。銀座松坂屋別館５階、カトレヤサロンにて。