食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

中国旅行6 へいばよー

最近広告とか新聞とかなんとなく眺めてる時に、気が付くと頭の中でそこにある文字を中国語で発音しようとしているのに気付いた。中国では英語が基本的に通じない。より快適に旅行しようとしたら1文字でも多く漢字が中国語読みで読めた方が良い。だから、旅行中は漢字を見る度に「あれはなんて読むんだっけ」という事を繰り返していた。まあ日本でそれをやっても、読めない漢字の方が多いんだけど。

さて、兵馬俑。中学生の頃に世界史の教科書で見て、なんかすげーなー、という記憶を持ったのが最初だと思う。それから大学受験やらでまた出会い、ますます興味が深まっていった。いつかは行きたいなーと思うけど、隣国中国。どっちかといえばエキゾチックなタイやエジプトのように、遠くて未知の国に関心が奪われ後回し後回しにしてきた。でも夏休みだし飛行機高いし、海外旅行なんてできないなーと思ってた矢先の船航路発見。自分でも予想外の展開だ。
ガイドブックで調べる限り、西安の中心地からはだいぶ離れているようでバスで行く事にする。バスの時間は分からなかったけど、早めに行って並んでれば来るだろうと思い7時頃起床。朝飯は路上で売ってる大阪焼きのぺったんこのような食べ物。クレープのもっとぼさぼさしたやつ。1元。と豆乳。縦に細長い透明なビニールに入ってるのをストローで吸うんだけど、全然甘くない。とても健康によさそうだ。でも冷やしてないからかえってお腹壊したりして。ホテルでは扱ってないという列車の切符代行は、仕方ないので自分で買う事にする。駅まで行くつもりだったのに、途中に「西安駅汽車切符売り場(漢字が出ないので勝手に日本語訳)」という建物を発見。なーんだ、駅の外にも切符売り場があるんじゃん。便利便利♪てな訳でやけにすいている切符売り場で明日の成都行きをゲット。値段も時間も時刻表で調べたのと違う。でも安かったし、行き先は成都だし、大丈夫だろ。汽車って書いてあるし。と考え直していざバス停へ。これが後に中国に偏見をもつ1つのきっかけとなる。
バス停の周りではツアーの斡旋のおっさんがダミーのバス停の番号を出してたりして、危うくひっかかる所だった。係のおばちゃんに聞いたバス停の場所へ行ってみると、なんと!長蛇の列。これこそ「長い蛇」とも言うべき、素晴らしい蛇行行列だ。しかも歩道ではなくなぜか車道に45度で伸びている。時間はたっぷりあるし、他に交通機関がタクシーしかないので気にせず列に加わる。どうやら官営の観光バスとして運行していて料金は路線バスより高め。距離も長めだから仕方ない。片道5元、往復で8元(通常の路線バスは1元〜2元)。そしたら、兵馬俑方面行きのバスが来るわ来るわ。どんどんバスが入ってきて、ものの10分くらいで乗れてしまった。
有名な観光地は全て同じような所にまとまっていて、その兵馬俑一帯では通常の路線バスのように機能する。目指す兵馬俑は終点だった。こういう時って「もう過ぎちゃったのかしらん。」とかすごく気になる。隣にに座った美人のお姉ちゃんに「兵馬俑行きたいデース」と言ったら、車掌に兵馬俑で教えてくれるように言付けてくれた。そのままツンとした顔で去ってゆくお姉ちゃん、かっこいい。
兵馬俑は完全に観光施設として出来上がっていて、バス停・駐車場から離れたゲートまで、有料のカートが運行されていた。繁盛してるけど、そんなの乗るかい。たどり着いたゲートでびっくり。なんと90元!単純に中国人の感覚に直してみるならだいたい9000円位に相当する値段だ。だからって買わないで帰る訳にはいかないので購入。オフシーズンには65元になるらしい。ってな値段表を見ていたら学割があるじゃん!半額!言葉が通じないのをいい事に「返金してよ!してよ!してよ!」と連呼。返金に成功。そして学割専用の窓口で国際学生証登場。しかし、だめだめ、早くそこどいてよ。みたいな顔をされる。こいつら、無言であしげにするつもりだな。なおも食い下がって日本の学生証と合わせて抵抗。結局「中国の学生じゃなきゃダメ」っぽい事を言われて断念。だめという時も、お釣りを渡す時も全て無言、無表情で表現するので、しゃくにさわるな。
兵馬俑抗は3つのドームのような建物に収まっていて、3つの抗が公開されている。まあおなじみ教科書で見るやつそのまんまなんだけど、スケールがすごかった。一つ一つの表情とか、馬とか、見ていて楽しい。一つ一つがかなりでかくて一辺850m(うろ覚え)とかあったりするので、1周するだけでくたくた。お昼食べてないからくたくた。しかも敷地内には食べ物らしきものは売っていない。意識も遠のきながらも見学を続ける。やっぱすごいよ。始皇帝のパワーとは。ピラミッドもそうだけど、自分の墓はやはり立派にしたいものなのだろうか。権力を示すという目的もあるだろうけど、すさまじい。周りのガイドの解説を聞いていると、日本語はたまにいるけど、フランス語が非常に多いような気がする。エジプト方面でもフランス人はよく見たけど、中国まで来るとは。遠いいだろうに。
さて、お腹も減ったしと思って外に出てもろくな食堂がない。これは帰るまで我慢しろと言う事か。バスバス、バスにのろう。