食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

中国旅行16 三峡下りの実態

mokich2005-11-22


 中国にいた日数が実質15日位なのに対してなんでこれが16号に達しているのか謎。
 さて、1日目は20時に出航しあとは寝るだけ。起きてたいけど自由なスペースがないからごろごろするしかない。二段ベッドの上はあぐらをかいても首が曲がる位の天井の低さ。朝、予告通り5:30に部屋のドアがガンガンガンガンガンと無遠慮に連打され誰かが鍵を開けるまで「起きな!時間だよ!」とはやしたてられる。きっとこの口調は普通の状態なんだろうけど。今日は「鬼城」というお化けのお寺を観光。同じスケジュールで動いている船と横つなぎになり、1Fをすりぬけ陸へ。こんなに朝早いのに、観光客向けの屋台が超たくさん。ずーっと食べてみたかった揚げパンにやっと出会った!けど、おいしくなかった。冷えきってたしな。残念。肝心のお寺は全然面白くない。3時間観光って言われていたけど、すごい山の中にあるので山を登ったり降りたりして3時間歩かされたという感じに近い。お化けのお寺だけあって、拷問の模型とか、高校の文化祭以下のお化け屋敷とか、インチキジェットコースターとか、ぼったくりお布施とか、おばけのショーとか、意味不明なものばかりだった。こんなへんぴな所にあると、本当にツアー参加者しか訪れる事はできないだろうから彼らも私達が帰れば今日のお勤めは終了なのかな。時間違いで何回かくるもんなのかな。一番頭に来たのは、無料と思わせお香を備えさせておいて出口で10元とかいう寺。しかも、名前を書け書け!っていうから書いたら、別料金で199元(日本円で3000円弱?)て言われた。そんな金あるかい!と思ったら、目の前にいた中国人もわめきたてて金を払わず出ていたので、お守りをもらってしまったという両親からポッケに入ってた10元だけ押し付けて逃げてきた。あー、まじ、怖い。
 一通り回り終わると山の上。冷静に考えれば歩いてそんなにかからないから帰れるはずなんだけど、出口では「この車に乗って!」と言っていて(後で冷静に考えれば、これに乗ってきゃ楽だよって事だったと思う。)、何か不安になって「ただなの?」と聞いたら「5元」と言われた。でも、私の添乗員がそう言うのだからこれに乗れば間違いないのだろう。他の中国人が値切っても聞いてないし。しかし、このワゴンもくせ者で、ワゴンていうよりミニバンて言うのかな。運転席を入れて3列で、すごく狭い。狭いのに、12人は乗っていたと思う。最後の1人なんてずっと中腰で押し込まれた。一応、これで船の目の前まで送ってくれる。ことにはなっているんだけど、形式上「学生バス」になってるみたいで、検問の場所ではスモークガラスの窓が閉め切られ(ツアー客のおっさんとかが乗ってるから)、何食わぬ顔で検問通過。この5分程の片道乗車で5元は、やっぱ高いな。この窮屈な状態を考えれば歩いた方が楽だし、それでご飯買えば良かった。
 船に戻ると、添乗員が帰ってきたのか確認しに来てくれる。そして次の予定を連絡。次は18時に到着だとか。この間、ほんとにする事がない。大阪ー上海間の船ではロビーでテレビとか、卓球とか、ゲーセンとか、とりあえず暇つぶしの手段があったけど、ここにはない。屋上でやってる半裸マージャン位。たとえマージャンができても混じれないし。18時に到着した所は、山形の山寺みたいなイメージの所。参道は客家を彷佛させるようなちょっと歴史ものに見せかけた食堂街。両側に食堂が広がり、色々なものが食べられる。まずは突き当たりにある眺めの良い寺を一通り回って、昨日からまともに食べてないご飯を食べる事に。手前(つまり帰り道なので、寺に近い方)の食堂はどこも満席で、必然的に奥の方に。こういう時っていつもベストなタイミングを逃してよくわかんない所で食べてしまう。ここではチャーシュー丼みたいのが気になったのでそれを食べる事にした。それと白米。とにかく腹を満たそう。船にも食堂はあるけど、見た感じ微妙だったし。メインは、外に並んでいる好きな食材を選んでそれを好きなように調理してもらえる屋台なんだけど、値段がハッキリしないのと注文がうまくできなそうなので、できあがってるチャーシューを注文。チャーシューは蒸されていて、脂っこくておいしい。下には高菜のようなものが敷き詰められていた。少しこれだけでは味が濃いか。ビール飲みながらくらいが丁度いいのかも。でもこっちのカップ麺は味が薄いから飽き飽きしていたのでいいリフレッシュ。そうしたら、ヨーロッパ系の女性が1人同じ席に座ってきた。さっき寺で写真を撮ってあげた人だ。聞く所に寄るとスイスから来て、仕事を辞め半年くらい旅行に出てるとか。中国語もできないし、漢字も読めないし、英語をしゃべる人もいないし、大変じゃないかって言ったらどうやらその通りらしい。彼女はグリーンピースの焼そばみたいのを食べてたけど、お金を払う時に20元と言われた(私のチャーシュー+米は6元)。高すぎると抗議してみるが、この場合相場がわからないから仕方ないのか。彼女は払ってしまった。アー、悔しいなあ。船の中には中国のマストアイテム「お茶」のための給湯器が設置されているのだけど(中国では大体お茶っぱを持参していて、電車でもポットが置いてあり自由に使える)、普通に水が飲みたくて私のボトルに入れて冷ましていたら、砂みたいな沈澱が貯まっているのに気付いたので新たに水を買って船に戻る。みんな飲んでるし、もうカップ麺食べる時に使っているのですごい病気になったりはしないかもしれないけど、見てしまったものはやはりいい気分はしないし。明日はいよいよ山峡だ。