江戸しぐさ

　駅のポスターなんかで
１．人が乗って来たら
２．こぶし分腰を浮かせて
３．空席を作りましょう

みたいなのを見た事ある人がいるだろうか。公共広告機構のポスターらしいけど、これはなかなかイイナッと思わせる逸品。演習で、プレゼンの時に公共広告機構のＣＭを題材にしたりする人がいたりもするけど、利益を目指している訳じゃないからだろうが、ははーなるほどね〜！というＣＭが多い気がする。
　最近、電車の中で気になる事があるのでそれをいつくか。
まずは、満員電車でもともと超混雑なのに、やたらとぎゅうぎゅう押してくるやつ。これは！と思って思わず押し返したくなる衝動をおさえ、もうぐにゃぐにゃに身を任せた方が楽。
　次に、空席がない状態で優先席に堂々と座って携帯を顔の高さに掲げてメールかゲームだかやってるおっさん。ちょっと絵にならない。東京メトロでは優先席付近のつり革をオレンジ色にわざわざ変えてまでアピールしてんだよ？電磁波がペースメーカーに及ぼす影響に科学的根拠はない、とは言うけれど、あえて破る約束ごとでもないと思う。ペースメーカーに影響がある可能性があると言われた患者は、その説をないがしろにすることはできないだろうし。
　そして、優しい(たぶん)小学生。バッグにＮの文字が入った大手進学塾のバッグを背負った小学生の男の子が隣の車両からこっちの車両へ来て、思い扉を閉めようとした時に後ろからおばさんが来るのに気付き、とっさに身をひるがえして扉を再び開け、おばさんが通りきるまで支えて待っていた。素晴らしい！そういう事が自然とできる子どもがほしいなあ。って、育てるんだった。
　自分がそういう優しさを受けた時に「ありがとう」と素直に言える人になって頂きたい。「ありがとう」という言葉がすぐに出てくる人ってそんなにいないんじゃないか、最近は。「ありがとうございます」よりは「ありがとう」の方が気持ちがこもってる感じがして好きだな。