食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

就職のために大学に行くのか

mokich2006-02-06


 今日大学に行ったら本キャンはもうロックアウトが始まっており「受験票を提示してください」みたいな懐かしの看板がデカデカとそびえ立っていた。文キャンも明日かららしい。生協で買いたい本を一通り買いあさり、メープルブックスでまた5冊くらい買ったらカバンがすごく重くなって、帰路が辛かった。生協ネット注文の受け取りを文学部生協に登録している私は、ロックアウトが解除されるまで受け取りできなくなっちゃうのかな。本キャンの生協はやっているようなので、id:amanomurakumoさんお勧めのほんやタウンというのを試してみようかな。

 さて、1月16日の毎日新聞にて「存続の危機、改革急ぐ大学 独自の講座で人材育成強化」という特集があった。早稲田大学大隈塾と、大阪経済大学のキャリア講座が紹介されていて、どちらも良い人材を輩出するというテーマが存在し、大学は改革に乗り出している。というような趣旨だった。それを受けて立命館大学のとある授業でこの記事が教材として扱われ、記者が立命館大学の学生と討論したという”特集の特集”が2月6日朝刊に載っている。
 他の新聞を継続的に読んだ事がないので分からないが、毎日新聞ではこのように、特集に対する読者の反響を特集するという事が結構ある。一見、一方的な新聞媒体において双方向のやり取りが行われるのは非常に読んでいて楽しい。タイムラグがあるのが、案外心地いいなあと思ったりもする。

 詳しくは毎日インタラクティブにて参照して頂きたいが(”教育の森”というコーナー)、私は大学を評価するものさしとして卒業生の「勤務先」とか「地位」みたいなものが重視され過ぎているように思う。もちろん、それが目当てで入学する学生も、入学させる親もいるはずだから、一つの観点としては必要だ。でも、それが全てじゃない。なのに、そのウエイトが大きすぎる。就職する以外に何ができるのかイメージが湧きにくすぎる世の中で、とりあえず就職しておけば間違いない!
 目に見える結果は評価されやすく、大学としても実績として自慢しやすい。だから生き残りをかける大学経営において重視されるようになるのだろう。でも、日本の文化を支えるのは企業人だけではなく、多くの創作活動をする人間でもある。やっぱ「日本人で良かった」とか、「日本ていいな」とか、時々でもそう思える環境を支える人間をも生み出す大学であったらいいなあ。大学のサポートというよりは、そんな存在が許容される空間という意味で。