食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

山隠れ

mokich2006-02-15


 しばらく山形にて養生しておりました。養生と言うか寝まくっていただけだけど。東京にいると仕事に精を出してしまうので、休みは東京を離れるのが一番。今回は蔵王温泉ファンスキー&温泉が主な目的。余裕があれば銀山温泉に行ってみたかったが、車の都合で断念。来年にしよう。

 さて、蔵王温泉スキー場と言えば「樹氷」。3年前に初めて見てびっくりした。というよりは寒かったという思い出の方が強い。どうやら天気が悪くて有名らしく、私が行った時はいつでも午後から吹雪になり遭難しかける。数m先の友人も見失い、コースがどこだか分からなくなり、何も見えないので自分がまだ滑っているのか止まれているのかさえ分からない。つまり、「滑っている」という感覚は視覚情報にかなり頼っているのかなと考えながら今年も遭難未遂。いつもよりは天気が良いけど、頂上付近は相変わらずだった。とりあえず頂上駅を降りた所にいるお地蔵様に挨拶をして、開運の鐘をちーんとならしていざ出発。(今年はジャングルジャングルという近くの小さくて安いスキー場でもいいかなと思っていたのに、ジャングルジャングルへ向かう道が土砂崩れかなんかで通行不能になり今シーズンは閉鎖だとか。)

スタート地点は一面樹氷だらけだけど、ものすごい吹雪でそれどころではない。落ち着いてみれば結構すごいんだけど。最後の一滑りをしようという時に外国人に「道がわからなくなった」と言われ、どこ行くのか訊ねれば「中央なんたら」という。ってことはゲレンデの真ん中に降りればいいのかなと思い、じゃあこっち!とつれてきたはいいものの、なんか様子がおかしい。夫婦っぽいスキーヤーだが、かなり進みが遅い。転んだきり立たない。よく聞いたら香港から来て、昨日スキーを初めてやったというではないか!下のゲレンデまで時間かかるなー、まあいいや。と思っていたら、彼らが向かいたいのは頂上付近にある「中央ゲレンデ」という所にあるホテルであった事が判明!下にあるケーブルカーの「中央駅」に行けばいいのかと思ったので大ピンチ!でももう遅いのでとりあえず頑張って一番下まで降りて、ケーブルカーでホテルまで一直線にしてください。

転びまくって迷いまくってもう最後にケーブルカーの駅に着いた時にはこっちまで軽く感動。アドレスを交換して帰って来た。

さて、スキーの後と言えばもちろん温泉な訳だが、蔵王にはいくつか立ち寄り温泉がある。大別すると二種類で、共同浴場(銭湯みたいなもので、主に地元民が使うお風呂。草津にもある。)と立ち寄り温泉施設になる。前者は飾り気のないお風呂で、でも入湯料が100円以下だったりすることもざら。基本的には住民のものなのでマナーを守るべし。後者はいわゆる温泉だけど、蔵王で一番場所が良いだろうと思われるのが新左衛門の湯という所。これはゲレンデからすぐな上、新しくてきれい。広い。食事とかソフトクリームとかもあってくつろぎやすい。ここには何度か行ったので今回は源七の湯へ。初めて行ったがすごく分かりにくい所にあり、看板をたどって行っても「あれ、また看板。まだかよ〜」と思うくらい、坂を上る。しかーし、これが結構穴場だったのだ。まず、分かりにくい所なので人が新左衛門よりは少ないっぽい。そして静か。内湯1;外湯2の割合で、内湯は木造。石けん類(100円)はシャワーゾーンのみというのがこだわりって感じ。かなり趣があって良かった。

蔵王温泉は硫黄成分が強く酸性なので、アクセサリー等は茶色に変色する可能性が高いのでご注意。でも、硫黄臭のする温泉が好きな人にはおすすめのお湯だ。