食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

ビッグブラザー

 こないだ、ものすごく大きなニュースになったイギリスのビッグブラザー。これって日本でも報道されたのだろうか。

 ボリウッド(インド映画のメッカであるボンベイ(ムンバイ)にかけた言葉)女優のシルパに対して、イギリス出身の、同番組素人バージョンで有名になったタレント?が差別っぽい言葉を吐いてそれが大問題になった。もちろん、ご当地インドでは連日朝から晩まで同じVTRがテレビで流され、イギリスに対するデモが起こったりとちょっとおだやかではなかった。クレームも2万件以上に上っていると報道されてたし。シルパは個人的にはタイプではないが、びっくりするくらい「美」って感じで、スタイルだけで言えば比のうちどころがなさそう。

 そもそもこの番組、知らない人同士を1つの場所で共同生活させてその様子を覗きみようって話なんだけど、それって面白いのかな。テレビカメラがあることが前提なのだから、一躍有名になりたければ過激な発言を、そうでなければあとはひたすら地味に、とならないところが外国なのかもしれない、と思ったり。

 インドに来て不思議だなと思ったのが、バンガロールの若者にはイギリスに対する嫌悪感みたいなものがあまり感じられないということだ。日本はアメリカに一部占領されているといえないこともないが、基本的にはどこかの国の植民地になったことはないはず。インドは長らくイギリスの植民地として”苦難の時”を経て今年独立60周年を迎えた。インド政府観光局の広告には「自由をかけた戦いから150年、自由を得て60年」と、描かれている。そしてそのバックの写真は、独立運動に携わった人が投獄された刑務所みたいなもの。今こそ、ここに来てインドの歴史を感じてみよう。というわけである。

 ところが、同じ新聞広告でも別のページをめくってみると「イギリス留学!」「IELTSのための勉強ならここ!」「ビザ代行サービス!」「海外で転職しよう!イギリス・ドバイetc」みたいな広告がぎっしり。IELTSはTOEFLのイギリス版みたいなもので、イギリスの大学に留学したければこれを受験する必要がある。日本でもうけられるんだけど、確か受験料2万円ちょいとかいうおそろしいテストである。ということは、学生からサラリーマンまで、イギリスに対する嫌なイメージってのは結構払拭されてるのかな。

追加:ちょうど今朝のニュースで、シルパが視聴者による電話&メール投票?で1等賞と言えばいいのかわからないが、最後まで生き残り、グランプリになった&膨大な賞金をゲットしたというのが報道されていた。賞金がいくらって言うのは普通だけど、この他にいくつのCMをゲットして、本を出版する事が決まって、この番組のパーソナリティをする事になって、それ以外にも普通の出演料として何万ポンド支払われます!ってものすごくゲンキン、しかし知りたいところに手が届く、NDTVインド訛り英語ニュースだった。