食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

やはり風呂は捨てられない

 先週山形県の酒田に行ってきた。山形市ならば何回も行った事あるんだけど酒田は初めて。そして初の日本海のような気もする。冬の日本海って惹かれるんだよなーなんか。


 で、酒田は日本海に面した街で人口が約11万人だったか。中心部に10万人が住み、それを取り囲む広大な農村部に1万人が住む。中心部と言えばだいたい駅前かと思いきや、酒田駅は2階建ての超さびれた感じ。新幹線も通らないし。ぼーっとしてたら気づかないで通り過ごしてしまいそう。じゃあどこが中心部なのかといえば、大きなスーパーがある場所なのだ。昔駅前にジャスコだかがあったらしいが、それがちょっと郊外に移動した。途端、駅前はシャッター通りに。人の行くところがスーパーと共に変わってしまったのだ。客を連れて去って行った駅前は寂れる一方。中心部は「え?これが?」という感じもするがそこそこ店も集中し、車生活が中心の生活者にとっては不便はないのかもしれない。そのへんは家賃も高くなるとか。だいたい日本の地方都市というのはこんなもんらしい。新しい発見。


 そして酒田は米倉が観光スポットとして有名だが、新鮮な魚介類も有名。特に生ガキ。350円〜生ガキが楽しめる。500円くらいで「特大」と書いてある、一口じゃ食べきれないくらい大きな実の生ガキがいただけるのである。たまらん。


 もう1つたまらん!と思ったのは温泉の豊富さ。そこかしこにスーパー銭湯みたいな温泉施設がある。しかも!350円なのである!素晴らしい!特に「きさかた ねむの丘」というお風呂が素晴らしかった。太平洋では日の出を見るのが美しいけど、日本海ではその逆で日の入りを眺めるのが美しい。そしてねむの丘は日本海に面して建っている温泉施設で、展望風呂なのだ。だいたい19時前後だろうか、その頃に風呂に入っていれば自然と窓から日の入りが目の前に広がる海の遥か遠くに見えるという案配。いやあ、これはめちゃめちゃきれい。1つ笑えたのが、このお風呂。展望風呂の先は岬状になっていて一般の人が岬のさきっちょまで行って日の入りを芝生に座って眺める事ができる。カップルとか子どもとかも結構いたかな。ということは?


 そう、向こうからお風呂が見えるわけ。だいたい露天風呂って見えるようで外からは見えないようにしきりがしてあったりするもんだけど、ここは結構ワイルド。だから窓際で「ああきれいだなー!」なんて立ちながら外を眺めていようものなら、間違えて風呂を見上げてしまった一般の人はちょっとげんなりするかもしれない。とにかく、いいお湯だった〜。




 さらに、今日はラクーアに行ってきた。行った事のある友人が口を揃えて「すごくいいよ!」というのだけど、東京にある温泉で、値段高いし、行くかいな。と思っていたんだけど、行っちゃった。それが、素晴らしいのなんの。酒田まで行かなくとも東京に温泉はあった!と思わず言いたくなるくらい。最初に全く期待していなかったというのもあるけどね。


 風呂は普通にサウナとかジェットとか温泉とかがあるんだけど、温泉は黄土色でしょっぱい。このくらいの方が「温泉」て感じがして満足感はある。温度はぬるめかな。サウナは広くて暑くて良かった。やってたテレビはおもしろくないけど。1時間に4回くらい「ロウリュウ」といって、係員がサウナの熱源にアロマ水をかけて温度を上げ、さらに客をタオルであおって熱を上げるというイベントもどきがあるらしい。ネットで見る所によるとハマる人はハマるらしい。通常の入場料が2500円ちょいで、+500円でヒーリングバーデというのが利用できる。これで岩盤浴みたいのができるんだけど、そんなにスペースは広くないから混んでる日は寝る場所がないかも。岩盤浴って最近よく聞くけど私はやったのは初めて。暑いけど眠りながらなので楽。ここでかいた汗がとてもいいものらしく、岩盤浴の後はお湯で流さない方がいいんだとか。あとは、リラックススペースでリクライニングで寝たりできるんだけど、高いところからジェットコースターとかドームとか眺めてなかなかに気持ちよい。問題はジェットコースターが通るたびに騒音+振動があるくらいか。外のオープンスペースにあったリクライニングで寝ている時にはジェットコースターの絶叫が気になった。以前この音で周辺住民との問題が発生したけど、このせいで不動産価格が下がっちゃったらしい。あらら。


 風呂で満足したら階下のリラックスルームで飛行機のノーマルなタイプのファーストクラスみたいなシートでテレビ見ながらだらだら。これは寝られるかも。映っているのはたぶんケーブルテレビの安いコースなのでそんなにチャンネル数は多くないけどBSなんかやっていた。レアなところでは文京チャンネルか。そしてレストランで焼き肉を頂く。日本料理と韓国料理があるんだけど、韓国料理の方のユッケジャンクッパは意外と美味だった。そしてまたリラックスルームで一眠りして、岩盤浴して終了。


 全体的にこぎれいだし、スタッフも悪くないし、今日はたまたま空いていたからかなり快適に過ごせた。韓国にはチンチルバンという、だいたい同じ施設が揃っている、これより汚い感じのがあるけど、それは6000ウォンくらい(800円前後)で、しかも泊まれるんだとか。いいなー!ということは、ラクーアは余裕で宿泊可能。0時以降は1800円くらいが深夜料金で加算されるけど、ビジネスホテルと大して変わらないし、カプセルホテルに毛が生えた程度。しかも下着もネクタイも売ってるし、ひげそり、歯ブラシ、シャンプー、リンス、シェービングクリーム、くし、トニック、化粧水、整髪料などなど、出勤に必要なものは全て揃っているという印象。このまま会社に行けそうだ。あとはシャツとかスラックスのプレッサーくらいか。東京のサラリーマンは幸せだなあ、なんてちょっと思った。