食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

山に登ればアウトドア派なのかというと

 前日に友人から「空気のおいしい所へ連れてけ」と言われたので、半日で行ってかえって来れるところはどこだろうと考えたところ、成田空港の近くで飛行機が真上をゴォォォォォっと飛んでゆくところとか、房総半島のガケとか、成田付近の牧場とか、埼玉のしゃくなげが見られるところのオフシーズンを訪れるとか、東部ワールドスクエアとか、日光とか、奥多摩とか考えたが、いかんせん片道3時間くらいかかるところばかりだったので、高尾山にした。乗り換え案内によれば新宿から高尾山口まではわずか45分。初!高尾山である。大学の友人が、鍋セットを持ち込み頂上で鍋をやっていたとかいっていたので、鍋こそ持ってかないけどそれなりに楽しみ。


 ネットで行き方を見ていたら、高尾山と日光の宣伝がかなり力入ってるなーと驚く。

あの日のあなたへ走ります 東武特急 スペーシア


遠足へ行こう 高尾山


どちらもサイトの完成度は高め。メニューもシンプルでコンテンツが分かりやすい。選曲もなかなか惹かれるものがありそう。高尾山に至っては広末涼子を大抜擢である。日光は小山薫道のエッセイを載せていたりして、どちらかというと年配向けか。実際に行くとこんなに美しくないかもしれないけど、どちらも緑が美しく、魅力的に見えた。屋久島に行った友人は「行く前に写真集眺めたりして楽しみにしていたけど、結局写真て一番きれいなところで撮ってるから、実際に行ってみるより写真集の方がきれいだった」と言っていた。けど、観光地なんて概してそんなものである。


 で、高尾山。往復どちらかは最低でも足で行くと決めていたので、登りを登山道を経ていく事に。高尾山口駅をおりたらすごい人人人人!なんじゃこりゃ。すでに14時だというのに、これから山頂に行く人がこんなにいるのか。と、謎は後で解ける。


 ほとんどの客はそのままケーブルカー乗り場へ直行。これに乗れば5分くらいで頂上近くまでたどり着くため、べつに14時でも全く問題ないのだ。それに、今月いっぱいはビアマウントがやっているので21時半までケーブルカーは運行。ノープロブレム。我々はたくさんある登山道のうち6号路というのを選択。入り口には、雨で地盤が崩れたところがあるので、途中で1号路に合流とか書いてあった。登山道もそこそこ人はいて、でも八ヶ岳とか本格的な登山の時のように「こんにちわ^」と声をかける人は少なく、それぞれが独立した雰囲気。その割に服装だけは登山ルックの人多数。まあ湿っぽいし汗かくからそっちの方が快適だとは思う。でも、たまにミュールをはいた女の子がいたりして、そんな人はだいたいカップルで無口でもくもくと歩いてたりする。あれは別れるな。


 若者の無茶なペースなら1時間弱でロープウェイの駅までは到着。でも、かなり汗をかき、ハードな道のりである。水分補給必須。山をナメるな(自分)。と思った。


 ロープウェイの駅付近には団子やとかビアマウントがあったりして、ビアマウントに至っては整理券を配っている始末。すげーなー。と缶ビールを買って飲む。うまい!そして山頂を目指して上へ!さっきまでは険しい山道だったけど、こっからは舗装された道がメイン。途中いくつもの神社を通り抜けて山頂を目指す。途中の神社はおおむねめっちゃ観光地化されていて、おみくじとかやたら買いやすいようになっている。中国の観光地みたいだと思った。山頂は特に述べる事もない程度のものだった。達成感はそれなりに感じる。


 帰りはリフトで帰ろうと思ったらもう終わっていて、ケーブルカーを待つ長蛇の列に加わる。が、結構一度に乗せられるので10分くらい待ったら乗れた。ケーブルカーって箱根以来だけど、高尾山がおもしろいのは、駅舍付近では傾斜がゆるやかになっており、出発するといきなり角度が急になってこのまま落ちるんじゃないかと思う出発の仕方をすることだ。スキー場に行った時の、上級者コースのエントリーに近い感じ。最初の急勾配をすぎればあとは周りの緑もきれいだな〜みたいな感じだけど、乗るなら一番前をおすすめ。結構な迫力だった。


 高尾山は近い割に緑も多いし、山登りして汗かくし、ビールがおいしいし、なかなか気分転換には良いところ。いかんせん人が多いからのびのびって気分ではないものの半日で往復できるというのは便利だ。思いついたら、高尾山。

 関係ないけど、帰りの京王新宿駅で残高が足りないパスモで通り抜けようとしたけど警告の意味が分からない外国人が改札の係員に「なんか閉まっちゃうんですけど」と英語で尋ねたところ、おそらく意味の分かっていない係員はそのままOKOKとかいって改札を素通りさせていた。それ次に外国人が電車乗ろうと思ったときにまた面倒くさい事になるやんけ!と思ったが、いいのか京王。その場しのぎの仕事はしないようにしよーと、勝手に思った。


(スイカには乗車記録が残るので、出札記録が無いのに入札しようとタッチすると、係員窓口に行くよう指示され、そこでいつどこで降りたのか聞かれ、その分を清算してからやっと改札を通れるようになる)