食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

天国と地獄

ある人が天国と地獄、両方に連れて行ってもらった。まず最初に地獄へ。地獄には、やせ細って弱った人々がいた。しかしよく見るとテーブルの上には豪華な食事が並んでいる。なぁんだ、地獄もそんなに悪い所じゃないやい。が、なぜ地獄の人々はこんなにやせているのだろう。それは、彼らが持っている箸がとても長いため、自分で自分の口に食べ物を入れる事ができないからだった。
そして次に天国へ行った。天国には健康的な、血色の良い人々がいた。そこにも同じようにテーブルの上には豪華な食事が並んでいて、彼らが持っている箸もとても長いものだった。ただ地獄と違うのは、彼らは自分の箸で取った食べ物を隣の人、向かい側の人に食べさせている事だった。そうして自分も、周りのお陰で食べ物を食べる事ができる。というわけだった。

自分への見返りっていうのは結果的なものであって、それを期待しないでも実行できる、それが本来の姿だと思う。地方から来た友人が「東京は人間が冷たいよ」と言っていたけど、こういう気持ちを形にしにくいいびつな生活になっているのかしらん。