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東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

第二文学部

普通この名前に馴染みがないと思うが、これが僕の通っている学部の名前だ。合格したー!って友人に行った時には「なんかただ二種類あるのかと思ってた」と言ってたが、一応第一文学部が昼間で、第二文学部が夜間てことになっている。卒業生には吉永小百合や、タモリ(中退)や、そのまんま東など。ただ実際は学部の垣根を超えて色々勉強できる総合大学ということで、かなりの割合で「夜間」ということを気にせず授業を選ぶ事ができる。僕の場合、むしろ選ぶ選択肢が多すぎて1年目はとりあえず二文の授業をとろうっと〜と思ったらその生活リズムが染み付いてしまい、今では18時より前に始まる授業はちょっときつい。

実はこの第二文学部が来春の入学生を最後に、五十余年の歴史に幕をおろす事となった。前から噂では色々言われていたけど、この春位に突然ホームページ上で発表されたのだ。「第二文学部生として入学した学生は卒業まで第二文学部のカリキュラムで勉強でき」るのだそうだけど、突然のセメスター制や続々と削減されている講座数の中でそれはあまり問題ではなくなってしまい、むしろ二文をつぶすなんて!!嗚呼!! という気持ちである。一文と二文が一度ミックスされ「文学部」と「文化構想学部(いわゆる昼夜開講制)」に生まれ変わるのだとか。二文の意義は、おそらく働きながら学ぶいわゆる勤労学生を受け入れてきた所にあり、社会人学生は仕事を必至でやりくりしながら通学し、より熱心に授業に臨んでいる。その姿は僕のような一般学生にも多くの刺激を与え、また勉学がより深いものとなると思っている。新しい要項では、社会人学生の定員が約100名から約40名程度に削減され元クラスメイト(50代後半)は「実質、社会人の締め出しだ」と表現していた。時代の流れというものがあるものは分かるけど、自分の学部がなくなってしまうことは非常に寂しい。本部キャンパスも建物の立て替えがどんどん進んでおり、ハード面でもソフト面でも大学改革は着々と進んでいる。しかし、学生本位の改革と本当に言えるのだろうか。二文で僕は多くの事を学んでいる。それは他のどの大学でも、どの学部でも味わえないものであると感じている。僕は、第二文学部廃部に反対する。