食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

中国旅行15 三峡ツアー

mokich2005-11-15


 船のツアーは約3泊。翌日は事前にちゃんと電話で聞いたら出航するとのことで、四つ星ホテルにさよならを告げ港へ向かう。旅行会社には時間より早くついたが、突然中国人の旅行客がどかどかと到着してきた。もう、やかましくてたまんない。しかも外国人いねー。もううるさいから、お前らついてこい!みたいに乗り場への先導をおじさんが始めたが着いてきたのは1人で来てるっぽいおじさんと自分だけ。誰も人の話を聞いちゃいない。中国の港は、だいたいどこでも斜面にできている。だから、船乗り場へは下ってゆく形になる訳だけど、ここで変な乗り物が登場。階段もあるんだけど、それは使わせてくれず、ゴンドラを横向きにケーブルカー仕様にした乗り物にお金を払って乗らなければならない。こういう細かい所でお金が取られるのはちょっとしゃくに触るが。わからないふりをして通り抜けようとしたら(一緒に来たおじさんにならった)怒鳴られたのでしぶしぶお支払い。
 船は案の定ぼろい感じだ。いちおうカウンターには星が3つ輝いてるけど、やっぱ船となると陸のホテルのようにはいかないのかな。天井が低く、4階建て。床のじゅうたんとか黒いし、なぜか床は歩くとベコベコする。2等の部屋はベッドが4つに洗面所兼トイレ兼シャワーという信じられない小部屋が専用に備えてある。しかもくさい。2等と3等は部屋の広さは全く一緒で、トイレの脇に学習机くらいの机があるかないかの違いで、3等には机の代わりに二段ベッドがもう一つ。しかしそこはトイレの真ん前のため、寝るにはちょっと臭いがきつそう。2等で良かった。。私は中国人の3人家族と一緒になる。これから3日間程一緒になるから、仲良くしなければと挨拶する。同年代くらいの息子がいたので彼と話してみる事にした。何人か聞かれたから「何人だと思う?」と聞くと「ロシア人」と言われた。え。  そこで普通に「日本人だ」と答えると父親の表情が少し変わりどきっとする。1つの船に複数の旅行会社が手配をしているので、彼らの旅行会社も私の会社とは違う。彼らの方がバッジが豪華(たいした問題じゃないんだけど)でその裏に書いてある電話番号に電話をして何やら苦情を言い始めた。単語の切れ端を拾っていると、「同じ部屋に日本人がいるんだけど、ふざけんじゃないよ!部屋かえさせろ!」的な事をいっているような気がする。なんかまずい状況じゃないか。という訳で、寝たふり。部屋にはちっちゃい斜めに開く窓が1つだけあるのだけど、さすがに「禁煙」と書いてある。のに灰皿が用意されている所がさすが中国。でも喫煙者はおじさんだけで良かった。乗船してから2時間程でやっと出航!重慶の夜景を眺めながら、ちょっとわくわくし始めた。
 それぞれの旅行会社専属の添乗員がついていて、ことあるごとに部屋まで尋ねてきて次の予定を教えてくれる。雰囲気は学生のバイトって感じか。夏休みだから?よく分からないけど。ものすごい早口で中国語でまくしたてられるので、逐一書いてもらう事にした。しかし中国語というのは文字になった途端理解度が10倍アップ。どうやら明日は朝5:30に起こされるらしい。船では自由なスペースがほとんどなく、マンションのベランダ位の広さの甲板が前後にあり、屋上に上がるにはお金をとられる。屋上では雀卓が用意されていて、上半身裸になったおじさん達がじゃらじゃらやっている。中国人の特徴は、街中でも自転車を漕いでいても船の中でも、暑ければシャツをまくって胸までさらけ出すか、脱いでしまうこと。この船のおじさん達はほぼ全員上半身裸と言っても過言ではない。同室の家族は比較的おとなしい、というか中国人の嫌だなと思うような所をまざまざと見せつけられる事はなかった。甲板で景色を眺めていたけど、出向してしばらくしたらもう同じ景色が続くだけなので寒いのと飽きたので寝る事にした。ちゃんと早起きできますように。