食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

貧乏学生

 前期の演習で「早稲田」をテーマに作品を作った。その時に「貧乏学生」とか「バンカラ」というキーワードが挙がっていたのだけど、実際に貧乏ではあっても実家住まいとか、アパートは普通とか、そんな友人ばかりで実際にそれっぽい学生というのは見た事がなかった。が、いた。しかも同じ演習に、いた。不動産バイトで図面しか見た事ないような風呂無し、トイレ共同というアパートに住んでいる素晴らしい人がいたのだ。後期も同じ演習をとっていて、ひょんな事から映画鑑賞会が行われる事になり、幸運にもアパートへ上がらせて頂く日が来たのだ。超わくわく。こういうアパートが生き残ってるという事は、素晴らしい。
 ところで、本題はそれではなくて映画。4人で開催するこの鑑賞会では「今まで見て一番良かった映画か、一番つまらなかった映画を持ってくる」という事が課される。私は、ずっとテレビに視線を固定しなければ行けないという理由から、部屋のテレビは年に2回電源を入れれば多い方だし、かといって新しい映画にはうとい。従って、一番良かった映画って何だろうな〜と相当悩んだ挙げ句、「少林サッカー」か「マッハ!!!」を借りてゆく事にした。(ちなみに、そろそろ映画館で始まるはずの「7人のマッハ!!!!」もきっとおもしろいので、興味があればぜひオススメする。)待ち合わせ時刻に10分遅れたツタヤにて少林サッカーもマッハも簡単に発見。さてどっちにしようかな〜と迷っていると、少林サッカーの隣の聞いた事ないタイトルが目に付いた。その名も「少林サッカー外伝」。

…外伝?

見た事ないから、決まり!最悪だったら「一番つまならかった映画」というつもりで持って来たことにすればいいしという事で簡単にあらすじを読んでレジへ。どうやら少林サッカーの鉄頭のその後の話らしい。悪役が現れてピンチに陥るとの事。かなり脇役のくせに映画1本作っちゃうなんてすごいな〜と思っていたけど、やっぱすごくなかった。何がすごくないのかは自分で見てぜひとも確かめて頂きたいところではあるが、まずカメラが違う、編集が全然違う、チームのメンバーが違う、予算が違う、あまりサッカーじゃない、あまり少林寺でもない、ホワイトバランスがおかしい、ピントがおかしい、口からよく出る、かなり行間を読まないと話の展開がわからない、そして何より!予告編がおかしい!予告編は本編を見終わってから見るべき。予告編は中国語のあとに日本語バージョンが続くが、その違いにもびっくり。本編にもつっこみどころ満載。一人で見るときっと寂しくなるので、大勢で見る事を強くすすめる。これは、間違いなく私のすすめる2005年特異な映画。あ、でももし見てなかったら「少林サッカー」を見てからでないと楽しさ半減ですのでご注意を。

ちなみに他の人はベルギーの教育テレビでやっているらしい「パニック・インザ・ビレッジ」というクレイアニメのようなDVDを。これは外伝の後に見るととても良いテンポで気持ちいい。クレイアニメ自体も、ストーリー展開もかなりぶっとんでて、良い。映画ではない。

次に「シコふんじゃった」。本木雅弘が若い頃で、竹中直人が学生って年齢でもあるまいに、留年しまくっている学生の雰囲気がすごく良く出ている。なんか知ってる俳優が出ていたり、当時のファッションをチェックする事さえも楽しくて、意外に良かった。

もう1人は「天使のゴスペル」?時間がなくてみれなくなってしまったので、タイトルさえ覚えていない。次回ぜひ見たいなあ。