食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

学部の未来

 こないだの週末にICレコーダーいわくつきのセンター試験が行われて、受験生は大学別の試験に向けて頑張っているのでしょう。今年入学してくる学生を最後に第一文学部、第二文学部は統合され、「文学部」と「文化構想学部」に再編成される。今まで一文、二文と重複した内容のものもあり、かつ純粋な社会人学生が減少しているからというのが大きな理由。しかし、特に後者、夜間学部としての役割は薄れて来ていると言っているが、本当にそうか??昼間の授業を受講する学生が増えているからといって、それはイコール社会人&勤労学生の現象ととっていいのか?個々の学生は必死にスケジュールを調整して、大学に来ているのに。一学生としてはやりきれない思いがする。合コンでちょっと背伸びして世話焼きタイプを演じていたら、「片づけ役」にいつの間にか任命されてしまっていた時のような、そんな理不尽な感じだろうか。合コンなんて滅多にいかないけど。
 さて、その新学部の内容が今構内で配付されている「グラミネ」*1に掲載されていた。特集は「演劇ワークショップを振り返る」、「映画『カミュなんて知らない柳町光男」の2本だて。『カミュなんて知らない』は映像ワークショップから生まれたらしい。つまり、第二文学部の授業にあった演劇と映像それぞれのワークショップに関する記事で、私はどちらも履修した事はないので非常に楽しめた。

前半の柳町光男監督の話では、この映画が誕生したプロセスや作品の意図、裏話をインタビュー形式で。

    • そのような学生との関わりが映画のきっかけとなったということですね。

それと、この早稲田大学の文学部。例えば記念か異動前のコンクリートの空間なんかはアメリカの大きな撮影所みたいな感じだよね。あの大きなかまぼこ型の屋根に、アメリカの大撮影所の雰囲気を感じるわけよ。そこで学生達が遊んだり勉強したり、ご飯食べたり恋愛したり……

なるほどねー、でもまさかあそこがアメリカの撮影所に例えられるとは思わなかった。でもそうだとすれば、1つの空間に多くのドラマが交差しているおもしろい場所かも。

「(恋愛について)そういう意味では今は自由で面白い。僕らが若い時にはそういうふうにできなかったからさ。でも僕らはあなた達が経験していないような良い経験をしているから、秤にかければ嫉妬と優越感で五分五分かな。」

「若いっていいよねー」とはよく言うし、それは本音だと思う。けど、こうして「あなた達が経験していないような良い経験をしている」と言い切れるような人生とは、素晴らしい。映像ワークショップとはどんな事をするのか、一体二文でどんな授業が行われているのか、知ってもらう良い機会だと思った。「カミュなんて知らない」という映画は知らなかったが、早稲田で撮影してくれたらどんなにおもしろかったか。立教はもうドラマにも映画にもうってつけすぎるし。
 長くなったので、演劇ワークショップについてはまた明日。

*1:第二文学部表現・芸術系専修公認のフリーペーパー。大学から予算が充てられ、毎年4月には表現・芸術系の学生に本格的な冊子として配付される。普段は掲示板にあるようなフリーペーパーを作成。主な編集作業は学生がやっているみたい。