食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

教科書は本当の事を教えてくれないらしい

 中国で「歴史を正しく伝えていない」と自国の中学歴史教科書を批判する論文を掲載した週刊誌が、当局から発行停止処分を受けたことが分かった。同誌編集主幹の名前で26日、処分を下した中国共産党中央宣伝部を「専制的で横暴」などと批判する「公開抗議文」がネット上に流れた。実物なら、中国メディア幹部の党中央批判は極めて異例と言える。
 処分を受けたのは、中国共産主義青年団の機関誌「中国青年報」の付属週刊誌「冰点週刊」で、25日付から発行されていない。今月11日に掲載された中山大学の袁偉時教授が執筆した論文が問題視されたとみられる。論文は1900年の義和団事件について「義和団が排外主義を取っていた」と説明し、約1ヶ月間で子供を含む外国人231人が殺害されるなど残虐行為が起きたと紹介した。さらに、これらの内容が歴史教科書に記述されていない事を指摘。中国が日本の教科書について「歴史をわい曲している」と批判しているが、「我々の近代史観も類似の問題がある」と述べ、理性的な態度で歴史を分析する必要があると訴えた。(毎日新聞 1月27日朝刊)

 普段私達が「あれ、義和団事件て何年だったっけ」と思い歴史の事を調べようとした時には、大抵ネットか教科書に頼るのではないか(もしくは世界史B用語集)。ネットの方が簡単だよね、だから脂肪肝になるのです、と先生が言っていたっけ。仮に教科書を開いたとして、ついでに義和団事件にまつわる色々を読んでるうちに「義和団事件は民族の英雄闘争精神を教えた」とかって書いてあったら、やっぱそう思うだろう。ふーん、という具合に。だって、教科書は絶対ですから!答えは教科書にありき。しかし真理はないようで。
 発禁というのはいつどこで行われているのかなんてことは私達の生活に届く事はあまりないから、本当は日本でもバンバン行われているのかもしれない。以前、大学の講義にバラ族の編集長を招いてお話を聞くという機会があった。その時に「何度も発禁をくらって、その度に警視庁に呼び出された」と言っていたのを思い出す。表現の自由が、マスコミや過激な主張の盾となって本末転倒だろそれ、と思うような事もたまにはあるけれど、やはり自由が保障される事は必要。都合の悪い所をつかれたからいじめる、じゃだだっ子と一緒だ。

そういえば、中国では今年は空前の旅行ブームらしいが、その理由の1つに「海外のビザを発行する機関が中国全土に5か所しかなかったから」というのがあるらしい。あんだけ広いのに…。これからはますます中国人旅行者が増えるのかな。タンとかゴミとかタバコとか、そういうのはきちっとやってほしいな。郷に入りては郷に従えという言葉が通じれば良いのだが。