食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

旅行保険に入るべきか否か

 海外旅行に行く時に、前もって旅行保険に加入する人が多いと思う。パンフを見ていると、成田空港でも加入できるが、前もって加入しておけば自宅を出発した瞬間から保証されます。という類の宣伝文句。確かにオトクなような気がするけど、家から空港に行く途中で事故ってあまりなさそうだなあ、でも同じ保険料なら家からの方がいいや。

 でも、海外旅行の保険料というのはあまり安くない。短い旅行であれば?1000/日位、最低でも1度の旅行につき数千円以上の出費である。まあ、確かに何か起こらないとそのありがたみがわからないというのが人間の常であり、性である。と私は思う。だから、無茶な運転をする人間や、利益を追求する事で頭がいっぱいで環境を考慮しない人間などを見ていると、一度痛い目を見た方が…と思ってしまう。ちなみに、今はネットで予約すれば保険料最大半額という会社もあるので、保険料だけで言えばそんなのもいいだろう。旅行シーズンは半分以上過ぎてしまっているけど、保険を選ぶ際に気をつけたいポイントをまとめてみようという気になった。

1:クレジットカードについているか。

 これは基本中の基本、というか結構言われている事だけど、気をつけたいのはこの中身。カードの種類は色々あってカードのグレードが上がる程(年会費が上がる程)、保険の内容も当然良くなってくる。ちなみに私の持っている学生カードでは

  • 傷害による死亡・後遺障害が最高2000万円
  • 傷害による治療費用が50万円限度
  • 疾病による治療費用が50万円限度
  • 賠償責任が2000万円限度
  • 携行品損害が15万円限度
  • 救援者費用が100万円限度

となっている。これを見る限り「へー最高2000万円もあればよゆーじゃん」と思える。

2:実際保険金を請求する可能性が高いのはどういう場合か

 私が保険に求める最たるものは「病気になった時に助けてもらう事」と「盗難にあった時に助けになる事」である。私は幸い経験がないが、どうやら海外(特に欧米)の入院費用というのはべらぼうに高いらしい。保険がきかないから? 私の知人の話では「1日10万円」と言っていた。五つ星ホテルのような病院にしても、ちと高いちゅうか、五つ星にそもそも行かないし。私は死んじゃったらお金もらってもしょうがないから(輸送費用はあるかもしれんが)、生きてる限り必要な補償はたっぷりしてほしいと思っている。という事は、50万円じゃ足りないかなという事になる。また、保険会社のパンフを鵜呑みにすれば、ホテルのデポジットと同じく「支払い能力の証明が必要」らしい。保険会社の保険に加入しておけば、それも保険会社が全部やってくれるとのこと。カード付帯の保険では一度自分で立て替えなければ行けないので、高額の現金を、治療を受ける前に一度自分で用意しなければならないようだ。
 盗難にあった時には、携行品損害の15万円が助けてくれるのでこれで大丈夫っぽい。

3:保険金の支払われやすさ(あくまで主観に基づいています。あしからず。)

 さて、これが実は一番問題なのだが、旅行保険に限らず自動車保険などでも保険会社によって保険金を支払う基準がだいぶ違うようだ。今、CMでは生命保険や自動車保険が「え!そんなに安くなるの?!」というのが大量に流されているけど、その裏にはこんなからくりがあるのかもしれない。

 もちろん、保険の補償「50万円限度」とか「最高2000万円」って書いてあることからしても、その満額が必ずもらえる訳では、もちろんない。実費がそれ以下だったらそれが最高額の基準だし、携行品損害にしても、持っているものが古いものならば評価もそれなりだ。つまり、完全にケースバイケース。これを見積もりは保険会社の担当者の大事な仕事の1つ(私達にとっては大問題)。ここで、かなり出し渋りというか、結果的に思っていたような保険金が受け取れないという事もよくあるらしい。あくまで噂話なのでそのくらいに受け止めてほしいが、業界最大手のあの保険会社は処理も迅速だし色々と面倒を見てくれ、保険金も必要なだけ受け取れた。一方、別の保険会社では(交通事故の時)事故の連絡をしたものの全然話が進まず、処理を進めてくれないので車の修理もできず、再三の催促にも関わらず、担当不在で連絡もよこさない。という2つのケースを聞いた事がある。聞いた話だから会社名まで特定したくないので全然参考にならないとは思うが、補償額だけではなくちゃんと困った時には助けてくれそうかも、頭には入れておいた方が良いだろうとは思う。ちなみに、カード付帯の保険ではどこかの保険会社に委託している場合もあるので、カード付帯保険の説明を読めば書いてあるはず。

4:それ以外

 3とも関連するが、「24時間365日受付対応!」とうたっている保険会社の保険に加入している人が、交通事故を起こし電話した所、平日昼間以外は委託されたコールセンターに転送され「私は保険会社の人間ではないのでわかりません。伝えておきます。」というような対応だったという事もあるみたい。っていうか、今はどこもそうなのかな。保険に入ると事故以外の困った時(例えば通訳とか)にサポートしてくれるサービスというのがついてくる場合もあるようだ。滅多に使わないだろうが、あると安心。たいていコレクトコールで受け付けてくれるっぽい。
 
5:まとめ

 だからどーしたって内容になってしまったが、何事もなければ「あの保険料5000円があればおいしいもの食えたのに」とか「いいホテル泊まれたのに」っていうか、帰って来た時には保険に入ってた事なんて忘れてる、くらいのもの。でも、「人生は偶然の連続だ」と誰かが言ったとか言わないとか言うけれど、本当にそうだろうなとは思う。保険に入ろうが入らまいが、いざという時に何が必要で、どこに連絡をすればいいのかくらいはチェックして旅立つのが良いだろう。
 また、もし保険に入るんだけど節約したいなーという場合は、1番安いセット+オプションで必要だと思うものを中心に保険を購入すれば良いと思う。

 クレジットカード会社ってのは不思議なものだ。提携先である色んな会社が売った商品、サービスが売れるだけで、その金額の数%がカード会社の手数料として収入になる。逆に言えば自分が一生懸命作ったものが売れた時、その客がカードを使うだけで数%値引きしたのと一緒という事。うまいシステムを考えたものだとつくづく思う。確かに、手持ちがない時には便利なんだけど本当に汗水たらして働いた代価だとすればちょっと辛い。本当に自分が好きなお店、よく行くお店では極力現金で払ってあげましょう。