食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

そこのキャベツはどこへ行くのか

 久しぶりにすき家に行った。青ねぎ効果というポスターに惹かれ、食べたいなーと思っていたのだ。そしたら、今日の産地とかいって、豚肉と牛肉とお米の産地が書かれた札がぶら下がっていた。今日はオーストラリア産らしい。
頼んでしまってから「あ、アメリカ産だったんだ…。」と思ってキャンセルする事は、あのスピーディーな提供速度の中では不可能な気がするが、こうして書かれている事は安心につながるし、高感度もあがるなあ。「今日の」と書いてあるけど、実際は毎日変わる訳ではないと思うが。

 スーパーに行っても同じ事はいえる。キャベツもレタスもトマトも肉も、はるばる日本、もしくは海外のどっかから遠路はるばる運ばれて来たものばかりだ。最近は、ICチップに産地情報が埋め込まれたりしているらしい。キャベツのメカ化。産地が分かる事についてはやはり安心の種になるので良い事だと思われる。しかし、本当にそれでよい?

 大都市圏では、あるにしても(練馬大根とか)収穫量は少ないだろう。しかし、埼玉や千葉に行けば結構畑は見かけるものだ。なんで隣の畑に育っているキャベツはどこか遠くに運ばれて、私達はまた別の地域から運ばれて来た野菜を買わなければいけないのか。

 自分が口にするものへの関心は非常に高まっている。しかし、それらの情報は電子的に管理されて私達の元へ。そんなのより、いつも見ている、近所のなんとかさんが育てる野菜を食べれば良いではないか。その方が、アナログだけど確実。自分が食べるものを気にしていれば、治安も気になる。皆が皆を気にかける。そして小さい頃から見守っていたかよわいキャベツがたくましく育ち、私達の食卓へ。とれたてだから新鮮だし、余計なコストもかからない、しかも利益は地元に還元できる。ああ、素晴らしき地域内自給自足!(おおげさ) そういう食生活を送ってみたい。