食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

痛快!ヴギヴギシャッター通り

 こないだ、久しぶりに地元商店街の肉屋でカレー用の豚肉を買った。普段は生協で届いてしまうのであらためて地元で買う事ってそんなにないんだけど。生協の肉もうまいけど、やっぱ肉屋の肉は格別!のような気分になる。万世のカツサンドが好物だけど、この肉屋でとんかつ揚げてもらって自分で家で作ったらなんと安い事かという発見までしてしまった。
 そんなに買いには来ないけど店の前は毎日通るので、通る度に「よっ!」とか「元気?」とか声をかけてくれるおじさんとおばあさん。その3軒隣の薬局で花粉症の薬をいつも用意してもらい、そのはす向かいのセブンイレブンは私の行きつけ。

 人間は「自分の素性が明かされていない場合には、非常に横暴になる可能性」があると思う。身分が特定されていなければ、結構はちゃめちゃしたり、無理を言ったり。だから、誰にも構われない、今風な暮らしではダレがいつ何をしでかしても全然おかしくないんだなと感じる。誰も自分の事を知らないし、何をしたって構う訳ではない。そんな環境が人の心に歯止めをかけられなくなるのではないか。肉屋を始めとする彼らの存在が、地元の交流だとか、人間の悪巧みを思いとどまらせたり、するのではないか。

 今、全国でシャッター商店街と呼ばれるような場所が増えている。大きなスーパーやチェーンの進出で地元の商店は大打撃。次々とシャッターを降ろしてしまえば、いつでもそこにいた肉屋のおじさんはもういない。痛快!どころではなく、痛っ(つぅっ)である。