食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

初めての一般的ゴールデンウィーク

mokich2006-05-07


 ものごころがついてから生まれて初めて、ゴールデンウィークに遠出をした。今まで、年末年始やゴールデンウィークなどの連休は都心の方がすいていて気持ちいいので、わざわざ混んでいる地方なんて行かなくても快適な休日が過ごせたのだ。ところが、状況が一遍。私の留学と友人達の就職が合わさり、予定が合うのがゴールデンウィークしかないというのが2予定重なった。幸い今年のゴールデンウィークは長いから、まあそういうのもいいかなと思い実行してみることに。

 予定1:草津温泉

 草津温泉は私が最も愛する温泉の1つであり、日本の名湯ランキングとかいうのにも1位になっているらしい。従来、秘湯系が好きだったのだけど、アクセスがそこそこしやすく、泉質に特徴があり、趣がそれなりにあるという、私にとっての条件をクリアーしているのでここのところ草津通いは止まらない。ずっと行ってみたいなと思っていてまだ行っていないのは大分県の湯布院。あと美容師の人が、日本初の温泉が私の実家の近くなんですという話を教えてくれたが場所は忘れてしまった。いつか四国に行く機会に調べて行ってみたいなという気はする。
 4月30日の夕方に出発し、5月2日に帰宅。行きは順調だったが、帰りは昼過ぎに出発したら結構渋滞。特に所沢あたりから練馬の出口までがひどい。まあ予想通りの帰宅時間。草津の街も、車は多いが混雑して先に進めないというほどでもなく、心地よいにぎわいであった。そろそろETCにして割引料金で乗りたいなあ。

 予定2:結婚式

 草津から戻った翌日に兄の結婚式。私は3人兄弟の末っ子だが、長男も昨年同じ日に同じ場所で結婚式を挙げている。どちらの場合も結構日取りが近付いてから予約の電話をしたらこの日しか空きがなかったという訳で、偶然結婚記念日が同じになったという話。会場は池袋と目白の真ん中らへんにある明日館という所。フランクロイドライト設計の美しい建物だ。庭から本館を眺めるととてもいい感じなのだが、さらに後ろに広がるメトロポリタンホテルや東武デパートのビル群がさらにおもしろい雰囲気にしている。
 ここの本体は、現在ひばりが丘にある自由学園。羽仁進氏、もと子氏が建学。こちらはライトの弟子が設計したとか。中学からこの学校で学んでいた兄を見ているとちょっとうらやましい。バラエティ豊かな友人達と、実際に見てみると分かるが、池袋から数十分という距離にして素晴らしい環境。特に4年に1度の美術展では、学生生活を通してどんな作業を経験し成長していくのか、ひしひしと感じた。その校風は時代に取り残され、超がつくほど古風であるが、色んな意味で一生懸命に過ごす事のできる場所であると思う。決してトレンドになるような感じではないが、私の子どもが学校を選ぶ時にまだ存在していれば候補の1つだと思う。ていうか、残っていてほしい。

 予定3:謎の合宿

 我が家の廃墟と化した別荘が菅平にあるので、それを整理し最後に温泉でのんびりというコースの予定だった。
 5月4日に出発し6日に帰宅。行きは朝8時に出発するも渋滞がひどく、練馬から高速に乗る時点で「この先20km 120分以上」とか書いてあった。あー、どうしようと思っているともう逃げ道は他の車にふさがれ仕方なくそのまま高速へ。すいていれば3時間でつくのだが、3時間経った時点でまだ本庄。ガソリンは減る一方だし、サービスエリアも2kmくらい手前から順番待ち。トイレに行きたくならなくて良かった。結局13時半頃に菅平に到着し遅めの昼食。肝心の別荘はと言えば、踏み入るのも躊躇する程のあれっぷり。ねずみみたいな怪しい動物の鳴き声と蜂の羽音が屋根裏から聞こえ、さあ、帰ろうか。みたいな雰囲気。ここに止まるのは精神的に大打撃なので急遽早稲田のぜーたくセミナーハウスへ。バブルのなごりを感じさせるようなゴージャスなセミナーハウスなのだが、予約は学生課の7営業日前までにネット上で済ませなければならない。だけど、もうだめでもいいから頼んでみようというくらい弱っており行ってみたけど閉まってた。今日は泊まる人がいないのかな。そこで観光案内所で近所の民宿を紹介してもらう。そこが「草笛山荘」であった(http://homepage1.nifty.com/kitasanti/sub6.htm)。お金がないので素泊まりでお願いし、1部屋だけ空いていたとのこと。ほっとした。
 草笛山荘は拍子抜けする程笑顔のおじさんに迎えられ、別荘の惨状を目の当たりにした私達は嬉しさのあまり泣きそうな感じに。部屋も広く、清潔。入り口に早稲田のスキークラブのワッペン(フエルト生地のやつ)が並んでいたので「早稲田の学生が結構来るんですか」と聞いたら「ここのオープンして以来の付き合い」だとのこと。セミナーハウスがあっても、こういう所に学生は集まるらしい。スキー場近いしね。なによりおじさん優しすぎ。翌朝チェックアウトしようとすると、朝ご飯の残りのお米でおにぎりを作って分けてくれた。しかもチェーンソーで、別荘の入り口に倒れていた木を始末してくれた。菅平を後にする日、最後に挨拶に伺うと、変わらぬ笑顔で見送ってくれた。「寄ってく?」とまで言ってくれたけど、渋滞がひどそうだったので失礼した。おじさん優しすぎ。なのに渋滞はほとんどなく3時間程で東京着。ゴールデンウィークの遠出はやっぱ当分しなくていいやと実感したのであった。

 今回外出してしまったために2年に1度の三崎大祭で神輿を担ぐ事ができなかったのが残念。今年も神輿は水道橋駅に突入したんだろうか。