食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

ヨーロッパ方面へ 2

 今、もうれつに懐かしさにつつまれている。地べたに座り込み電車を待つ人々、案外俗っぽい僧達、そしてタイ語の響き。

 旅行に出る時にはいつも後ろめたさがつきまとう。なぜか?親に心配をかけているとか、貯金もせずに使いきっちゃうとか、家事は放置だとか、色々と理由はあるのだろう。貧乏旅行と言いながらも全部あわせたら20万円近く使ってしまうような大旅行に出てしまうのだし。20万円できたらあれもできる、これもできる。間違っても大学に寄付なんてしないけど、20万あればなー。親も喜ぶ事ができるだろうになー。でも、もうここまで来てしまった。楽しむか。

 9:45成田発のTG643に乗るために京成上野駅からの始発に飛び乗った。もちろん普通電車。朝イチの電車で来たのに、成田空港は既にかなり混み合っている。みんな近くのホテルに前泊したのかな。それとも車?車は楽でいい。送り届けてくれる人がいれば。
 チェックインカウンターも案外並んでいて待つ。通路側の座席ゲット。荷物を預ける時に、もしかしたら荷物の重量制限が厳しいライアンエアーeasyjetに備え、重量チェック。今の所このバックパックは12キロらしい。まあ買うものもないから増えないはずだけどね。いざとなったら中に入っている服を着込んで飛行機に乗れば良いし。

 次は両替だ。とりあえず急いでいたので日本円しか持って来ていない。ヨーロッパ方面に行くからユーロだけあればいいかなと思い、ユーロ現金のレートが有利と噂の三井住友銀行の両替窓口を探す。するとまだあいてないのに行列ができている銀行が。それが三井住友銀行だった。確かにレートは他の銀行より2円くらい良い。でも、早く出国審査をしてしまわないと飛行機に遅れちゃうかも。どうせ両替しても200円くらいの差だし、こんなにこんでる成田は初めてなので、大事を取って両替をせずに出国する事にした。どうせゲートは、さらにモノレールを乗って向こう側だし、モノレール降り場の先にある両替所はいつでも結構空いている。

 そしていざタイ航空に搭乗。なんと座席はガラガラで、スチュアートが回って来て「あいてるからあっちに座っていいよ」と言って、誰も座ってない中央列4座席を指さしてくれた。彼らは色んな人に呼びかけまくっている。座席の配置というのは、離陸時の重心のバランスとかも考えて決めているって聞いた事があるけど、離陸前からこんなにばらばらにしちゃっていいのかな。まあ、いいのかなと心配する程人間が乗ってないけど。とにかくそんなフランクな一言で始まったタイ航空のフライト。予想通りパーソナルTVはついてないけどシートピッチは結構広いような気がする。私の短い足が伸ばせる!これだけあればあとはいくら広くてもビジネスでもエコノミーでも対して変わらないだろう。てな訳で座席には大満足。フライトアテンダント達は別に頬笑みの国らしく始終微笑んでいる訳ではもちろんないが、サービスとしては十分。なんたってここはエコノミー。現代において階級差別如実に行われる仕組みの1つである。多くは望まない方が楽しめるだろう。

 機内食はタイカレー。おいしいじゃん!いやー、このパイナップルっぽい感じとか、いいですねえ。そして寝てる間にタイ上空になっていた。そして着陸。飛行機を降りると…そこは熱帯だった…。Tシャツにじわりと汗がにじむ。なかなか進まない入国審査で顔写真をとられながらも無事クリアーし、さてバンコク