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東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

新築ラッシュ

 私が今住んでいる地域では、今空前の?新築ラッシュ。50メートル歩けば1、2軒新築工事をしているというくらいあちらこちらで工事中である。なのに不思議なのは、ほっとんど騒音がしない事。なんでだろう?と窓から工事現場を見ていたら、答えが分かった。彼らは電気機器を全く使用していない!せいぜい夜になったら裸電球が灯るくらいだ。では、どうやって工事を進めているかと言うと、

穴を掘る→人力で掘り下げる。昨日見た所は3メートルくらいの穴を5人くらいで掘っていた。しかもきれいに立方体の穴になっているからすごい。ほる道具は基本的に先がとがった鉄棒。巨大な鉛筆みたいなイメージ。アスファルトの道路さえ、作る時にはあの重そうなローリングの車がいたけど、掘り起こす時はつるはしを使っていた。1現場に対しての重工機が足りないというのもあるのかもしれない。

鉄骨を切る→鉄骨?鉄筋?針金のすごく太いやつみたいなのが、コンクリートの柱なんかの内側によく入っているけど、たぶん姉歯事件の時に間引きされたやつ。あれはどさっとトラックで運ばれてきて、それを工事現場の前の道路で人力で必要な長さにぶった切るようだ。1人が大きな出刃包丁みたいなものを切るところにあてがい、もう1人がそれを大きなかなずちで叩く。何度かやるとブチっと切れる。もちつきの餅をひっくり返す人みたいな感じがして、見ていて非常にどきどきする作業。

レンガを運ぶ→だいたいどの工事にもレンガとかブロック塀って使われていると思うんだけど、これもトラックにどさっと積まれてやってくる。それをどうやって運ぶのかが見物なのだけど、バケツリレー方式でまず、トラック→家の前の道路。それから→2F→3Fへと1ブロックずつひょいひょいパスしていくのだ。男も女も平気な顔してやってるからすごい。たまにぼけっとしてたら違う所へ投げちゃったりしないのかなあ。むしろ無心になっているのかも。

 あとは全て手作業ですって言えばだいたい想像つくだろうか。1日中はりついて見学していた訳じゃないから目に付いた所しかしらないけど、こののんびりした昼下がりに実は周りで新築工事が4、5軒も進んでいるとは思えない静けさである。かといってこれが環境にやさしいだのなんだのいうつもりではなくて。生ゴミは台所の窓からポイ!だし、ゴミは道路脇に当然ポイ!「紙がもったいない」の示唆する所は資源の節約ではなく、お金の節約。だと思う。でもやっぱ日本のあのガチャガチャした新築工事に比べたら、こっちの方が風情があるというか、情緒があるというか、そんな感じがするのである。私はあの化学薬品たっぷりな感じの妙にぴかぴかした新築の家!っていう雰囲気が苦手なので。