食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

闇から脱出

 なんとかスランプから抜け出す事ができたので、どんな事があったのか書いてみようと思う。

 インドに到着した時にホームステイさせてもらったホストファミリーのインド人達が主な原因だ。たぶん。

 まずその家には夫婦と小娘(10才以下)と奥さんの姉貴が住んでるんだけど、奥さんの兄弟は6人くらいいてその兄弟家族はみんな近くに住んでいる。だんなは婿入りしたような心境か、あまり権力は持っていないらしい。

 んで、事の発端は奥さんの怠惰である。丁度私も引越しが終わってさてこれからフリーダム!!とか思っていた時に「悪いんだけどこのレポート、タイピングしてくんない?打ち込んでくれたら細かい調整はこっちでやるから。」と言われた。そんなに長くないやつが3部くらいだったから、お礼がわりにやってやるかー、と思ってやってあげたわけ。そしたら、問題がいくつか発覚した。

 1:夫婦の持ってるデスクトップはかなり古くて、ワードを起動するとほぼ100%フリーズし作業が進まず時間ばかりが過ぎる。
 2:機械音痴な夫婦は状況を理解してくれない。しようともしない。
 3:実はレポートは3つではなかった。30個くらいあった。
 4:しかも彼女はそれを全部俺にやらせようとした。
 5:私は彼女の汚い筆記体が読めない。
 6:締め切りは5日後

 予想外に作業が難航したのでひとまず読めない字をすっとばしても、私のパソコンを出動させて1レポートをとりあえず打ち込むのに3、4時間。それから読めなかった単語を修正しなくちゃいけないんだけど、私が「あんな字は読めないよ。奥さんがやんなくちゃだめだよ」と言ったのにもかかわらず、レポートにある誤字の責任は全て私に振りかかってくる。1つ終わる度に「次はこれをお願い」とエンドレスにお題を出してくるので、2、3日で終わるから悪いけど付き合ってといっていたのに気が付けば3週間が経過。その間、私は毎日大学から帰ってきては彼らの家に出かけ、夜の10時までタイピングだけをしていたのだ。もう気が狂うかと思った。夜の10時までやってりゃー必然的に夜飯を夫婦の家で食べる事になる訳でそれを見た奥さんの姉貴は「全然料理する気ないじゃない。甘えちゃって。」とのたまう。それを見ているだんなもだんなで「悪いねえ。」の一言も無い。インドにはJob Typingというお店があって、原稿を持って行くとそれをタイプして印刷してくれるお店が結構ある。アパートの契約書とかはそうやって作ってもらう。もしそこに依頼すれば、ページ数にして200ページくらいはやったので、私の家賃を払ってもおつりが来るくらいである。ザケンなよ!いくら私のお陰で節約できたと思っているんだい!私がせこせこパソコンに向かってる間に昼寝なんかしやがって!レポートも全部誰かから借りてきた奴だし。名前だけ変えて打っておいてね。私主婦だから忙しいの。ってなー、おい。俺の大学にはだなー、これこれこういうひとがいて、こうやって時間のやりくりしてそれでも大学きて本も読んでレポート一生懸命やってる主婦もたくさんいるんじゃい!!私だってコピペのレポートだけは出した事ないわい。と説教たれたくなったところだけど、どうせ通じないのでやめた。
 そして奥さんの姉貴(学校の先生)がさらに、来週テストがあるから、明日までにこのテスト問題をタイピングしてプリントしてくれる?ときた。しかも8学年6教科!あんたタイミング悪いね。   ブチッ