食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

マイソール特集その4 華麗なるマハラジャ殿

 マイソールパレスはホテルから歩いて10分くらいかな〜と思って歩き始めたけど、早速迷った。まあ、たぶん方向は合っているのでそのまま歩き続ける。途中、映画館の封切り日だったかなんかでお花のゲートで派手派手に装飾された所に人がたくさん並んでいた。年間生産本数800本以上らしいから、どんなに話題の映画も2週間もすればもう看板見ないし。見たい映画は早く見にいかなくちゃ見られない。私も1つ見てみたい映画があったのだけど、とっくにどこの映画館でも上映は終わってしまっているっぽい。しばらくしたら外人観光客がいたのでその後についていく。そしたら着いた着いた、マイソールパレス。それにしてもものすごい人である。屋台がズラリと並び、通常は3つある入り口のうち南ゲートだけが入場口らしいが、この日は私が偶然たどり着いた北ゲートも、宮殿正面の西ゲートも一斉に開かれる模様。でもまだ門は開かないみたいだから屋台に引き返し腹ごしらえ。

 夜になるとバンガロールでも路上にたくさんあらわれる「マサラプリ(うまく表現できないけど、ちょっとしたおかずみたいな感じ)」の屋台。ここにも健在である。他にもあるわあるわ、ブリヤーニ(チキンとかマトンとかのこってり炊き込みご飯)、チキンケバブ(唐揚げ)などなど。どれも好きだけど、とりあえずマサラプリへ。協定価格になっているようで、どこの屋台にも同じ価格表が貼ってある。これは観光客には良いなあ。マサラプリは6ルピー。ちなみにバンガロールでも6ルピー。

 そしてパレスに戻る途中に、巨大ドリアンみたいのがまた屋台で売ってるんだけど、ドリアンじゃない。黄色い、でっかいわにみたいな実の中に一口大の黄色い粒が詰まっていて外見は気持ち悪いんだけどおいしいのだ。目の前で外人観光客が「1粒1ルピー」って言われていたのでまさかと思い、値段を聞かずに3ルピー渡すと5粒きた。よっしゃー。

 パレスに戻るとちょうど開門。しかし、門は人がようやく1人通れるくらいの隙間しか開けず、かばんを持っている人に対して荷物チェックを行っていた。そこにたくさんの人がどーっと押し掛けるもんだから入るのに一苦労。インド人はこういう時に、人を「押しのけて」突き進むのが特技のようだ。バスで慣れてるからかな。

 さて、パレスに向かって右側の門から入った訳だけど、うっすらライトアップされていてきれい。んー、でも思ったよりぱっとしないな。中心の広場ではマーチングバンドみたいのが準備している。日曜日の夕涼みに宮殿前でマーチングバンドを聞きながらライトアップ鑑賞。なかなか悪くない休日の過ごし方だなあなんて思っていたら、突如宮殿が明るくなった。

 そう、あのうっすらしたライトアップは本番ではなく5万個の電球が今まさに点灯したのだ!すっげーーーーーーーー  裸電球様、今まで貧乏学生の象徴みたく思っていてすみませんでした。あなたはとってもきれいです。でも、一部ついたり消えたり、つかなかった部分がついたと思ったら他の部分が消えちゃったりするのがご愛嬌。

 マーチングバンドの演奏が始まる。2チームに分かれ、マーチのような比較的元気な曲と、伝統音楽が交互に演奏される。そのギャップに力が抜けるが、どちらもなんだか頼りない演奏でのんびりした雰囲気が壊れなくて非常によろしい。宮殿前には柵が設けられていて宮殿の間近に近寄れないようになっているんだけど、割り込みがすごいのなんの。ちょっと隙間があればジャイアンみたいなおばさんがむぎゅうっと割り込んで来て、私なんかはなんとなく後ろに押し出されてしまう。
 しばらく裸電球の美を改めて実感してから庭を歩く。芝生には腰くらいの高さの柵がばっちり設けられているのに誰も気にせず乗り越えて芝生でねっ転がったりお菓子食ったり、芝生以外のコンクリの地面でもみんな座り込んで世間話したりぼけーっとしたりしている様子。家族連れが多いようだけど、よく見ると男同士のグループも多い。日本だったら「こんな所に男同士2人で?!3人で?!」となっちゃうかもしれないけど、結構こっちでは普通だ。なんにせよみんな楽しそうなので、いい場所だなーと思う。明日は昼間に来て、宮殿の中を見てみるとするか。通常20ルピー(学割なし)の入場料がライトアップの時は無料で、しかもマーチングバンドもあるし、結構楽しめるので週末にマイソールに行くならば日曜日の夜を含める事を強くオススメする。

 次回はマイソールパレス内部探検&物乞いのお話。