食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

インド人は祭好き

 無事に熱も克服し、と思ったら今度は倦怠感と頭痛に襲われているmokichでございます。きっと、どんだけ待てば来るのか分からないバスと、来たら来たで混み過ぎて乗れないバスに毎日悩まされているからでありましょう。ちなみに、トイレを我慢している時の悪路は致命傷です。道路は鋪装されているはずですが、うねっていますから。

 さて、ガネーシャってご存じです?1000以上もいるヒンドゥー教の神様の1人で像さんがあぐら座りをしている神様なんですが、インドネシアとかでも見られます。ってことはあそこにはイスラム教だけではなく土着でヒンドゥー教があったって事なんですかね?!それともただの飾りか。そういや昔渋谷にガネーシャっていう飲みやさんがあったけど、まだあるのかなー。


 話を戻してガネーシャですね。こないだの日曜日からガネーシャのお祭が盛大に行なわれております。どれだけ人気があるかっていうと、とりあえずキリスト教系である私の教えている学校でさえ前日(土曜日)が休みになってなぜか金曜日には生徒達にキャンディーが配られました。やっぱ無視できない大行事ってことでしょうか。バンガロールは比較的モダンなので?宗教にしてもヒンドゥー教だけでなく、イスラム教とキリスト教が同じように存在感を発揮しています。インド発祥であるはずの仏教はほっとんどここでは影がありませんが。。だから、特にヒンドゥー教だけこんなにでかでかとお祭りをやってるってのは不思議なんです。と思っていたら今度はマリア様のお誕生日とかで、これまたすごい祝いっぷり。教会の上にバルーンが浮かんでるのなんて初めて見た。でも今回はガネーシャの話なので置いといて。。

 ガネーシャ祭の前日、近所のいたるところで小さなほったて小屋が道路のまんなかにどでーーんと手作りで建てられ、当日にガネーシャ様がやってきます。といっても、大通りで大量に売っているガネーシャ像を買ってきたんだと思いますが。これを買うためにご近所さんはみんなで寄付きふどねーショーンコネリードネーショーン。3回断ったにも関わらず4回目もやってきた寄付のお願いに根負けし、貧乏なのに寄付しましたよ。じゃなきゃ非国民!みたいな雰囲気だったし。まあ、私は今の所まだインド国民ではありませんけど。そしてどこの家にこんなでっかいアンプがあったの?と思える大きいアンプとCD(なんかこっちのCDプレーヤーはDVDもVCDも1台で全部再生できる!)プレーヤーが接続され、朝8時から夜10時まで、大音量でインドポップス垂れ流し。それがこっちの通りでもそっちの通りでもどっちの通りでもやってるもんだからなんか朝からにぎやかですね。ヒンドゥー教の印としておでこに赤や黄色のまあるいのがついてるイメージがあると思いますけど、あれを毎朝か定期的にか、ガネーシャ像にもつけるのです。だるまの目入れみたい。

 一方、各家庭にもこの時期にはミニガネーシャが登場。通りにある大きいのはそれぞれ違いますけど、うちの真ん前に置かれたやつだと2メートルちょっとかな。各家庭には30センチとか50センチとかそのくらいのが鎮座してお供えのご飯(ベジタリアン食)も供されます。これも大通りでずらりと並んだ中から買ってくるらしいです。子どもなんか大はしゃぎ。なにが嬉しいんだそんなに。ガネーシャ様に祈りとともに捧げられたご飯を異教徒が食べてはいけないので、私は別に鍋から直接もられたご飯をいただきます。ベジタリアン食ってなんだか味気ない感じがするけど、意外に味としてはおいしいんです。ごはんがごはんがすすむくん〜 ただ肉っ気が欲しい!と思っている時には物足りませんが。

 そして、これも通りや地域によって違いますが、3日後くらいにガネーシャ様は去ります。夜の11時頃になっていきなりちんどんやの50倍やかましいバンド3人組とトラックが登場し、まずはでっかいガネーシャがトラックに積み込まれ、その周りに各家庭に鎮座されていたガネーシャ群がずらり。彼らはいったいどこに旅立つのかというと、湖です。これから彼らは湖にドボン!と。正確にはまだ聞いてませんが、ヒンドゥー教はお墓を持たず、なきがらは水へ流す。というのがありますよね。それはもしかしたらガネーシャからきているのかな?と思った次第です。さて、トラックですがこれがなかなか出発しない。ちんどんやに合わせてみんな踊り狂っております。これは日本のお神輿と似てて、ちょっと進んだらまた踊りだし、ちょっと進んだと思ったらまた戻り、、、みたいな感じでとにかく全然進まない!だから私は途中でリタイヤ。とにかく、今頃湖にはたーーーくさんのガネーシャが沈んでいるのでしょう。噂によれば、1ヶ月もすればみんな泥になるよとかなんとか。

 翌日に、湖まで行った若者を見たらなぜか足首をねんざかなんかしてたみたいなので、行かなくてよかったかもと胸をなでおろしつつ、でもちょっと見てみたかったなという気持ちは拭えないのでした。ガネーシャ像は去りましたが、ガネーシャ祭自体は1ヶ月続きます。