食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

不意の日本語は心拍数を上げる

 先月、大混雑のバスにて携帯電話をすられてしまった。1ヶ月しか使ってない新品の携帯をなくしてもう1ヶ月経っちゃって、あと1ヶ月経ったらもう日本にいるし、ボーダフォンのやつってSIMカード取り替えたらインドでも使えるんだったらそっちのほーがいーなーこんな微妙な携帯に5000円とか出したくないしなでも友達が来る時に連絡取れないのはちとふべんかもしれないなとか思っているうちに、旅行保険の事故通知期限が迫って来たのであせって初国際電話。

 電話1本かけるのに1ヶ月も何してたんだって思うでしょ?それがさーーーちょっときいてー!旅行保険に入ってて、病気になったり盗難にあったりとかした時に海外から連絡するのはコレクトコールで保険会社が受け付けてくれるんだけど、そのコレクトコールがどこからもかけらんなかったんですよ!とりあえず携帯は盗まれたまま新しいのを買ってないし、自宅にいえでんなんてつけているはずがない。そして、同じアパートの知り合いの家に聞いたら、ここにも電話はない。じゃあオーナーに、と思ったらインドの国内電話しか対応してないと言われ(通常は市内通話しかできないように設定されているらしく、それを解除するとインド国内のみの市外通話ができるらしい)、それなら元ホストファミリーも家へ!と試してみると「この電話はプリペイド残高がありません プチっ」と言われる。いえでんでプリペイドってなんだよ!だからあんたらいつも電話があったよって言っても折り返し電話しなかったのかい!

 さてほんなら公衆電話だ!公衆電話は2種類。日本で数が減っているようなあのタイプ(ただし1ルピーコインのみ使える)と、普通のいえでんみたいのが電話ボックスにくっついてて、まるでおうちの電話を使っているかのような気軽さで電話がかけられるSTD/ISDというマークがついたのがある。これは通話終了後にレシートが出て来てお店の人に直接お金を払うので小銭がない時に便利。でもちょっと公衆電話より高め。中国も公衆電話といえばこのタイプが主流、だったような気がする。しかーし、どっちからもコレクトコールがかけられないのですねー。なぜだ!「おかけの電話からはこのサービスは使えません」だと!?お店の人によると「あっちの店なら使えるんじゃないの」と言われる。どうやら店によって使える所と使えない所があるらしい。結局、BSNLという日本のNTTにあたる会社の国際電話局にはつなげないものの、KDDIのコレクトコールで電話がかけられた。とはいえ、1回につき4ルピー程の電話使用料に払わなくちゃいけないのであしからず(使用量は店によって違うと思う)。

 つながると期待せずにダイヤルしたKDDIでいきなりプルルルとなり出したのでまずココロオドり、さらに5回くらい呼び出し音が鳴っても誰も出ないので不安になり、いきなり男の早口で「ありがとうございます。KDDIなんたらかんたらです。」と言われたら、こっちは3ヶ月ぶりの日本語。しどろもどろになってしまった。「あーーーーと、えーーーーと、こっコレクトコール!そうそうコレクトコールおねがいしまふ〜」とまあ、我ながらなんともださい会話だった。そりゃあ、そうだよな。KDDIって日本の会社なんだから、日本人が出るよな。英語で話す心構えをしていたので不意打ちされた。その後つないでもらった保険会社との会話も、なんかお姉さんのリズムと噛み合ず、あ、はい、え?ああ、はいはい。みたいな感じだった。時価で査定されるので支払われる保険金はちょっと目減りするだろうとのこと。要するに盗難証明を持って帰って来て日本で手続きをしてちょ。って事らしい。値段とかも聞かれなかったし、日本の手続きの電話番号を教えられて終わった。果たしてこの電話は必要だったのだろうか謎である。でも、保険があるのとないのとではやはり安心度が格段に違うなあと、今回のスリと高熱の事を振り返って思ったのであった。みんな、旅行保険はケチらずに入りましょうねー。