食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

中国ついに3回目 その3

 成都からチベット ラサの航空券は通常1500元。日本円にして片道約24000円である。まー日本の飛行機の定価だってそんなもんだからそんなにびっくり!するものでもないはずなんだけど、通常成都に来るまでに5万とか8万くらいの(特に燃油サーチャージがでかい)航空券を買ってきているのでさらに往復5万円の出費は痛すぎる。さらに、チベットに行くにあたって中国の入国ビザとは異なる「入域許可証」英語では「パーミット」と呼ばれるものが必要だ。これはチベットの領事館みたいなところで発行してくれるらしいんだけど基本的には個人てゲットすることはできず、旅行会社で航空券と一緒に申請してもらわなければならない。つまり、旅行会社は航空券代とパーミットの手数料を頂けるってわけ。通常期で航空券1500元+パーミット300〜400元といったところ。帰りは1500元で帰ってこられるんだけど。

 本当は夏休みに来る予定だったんだけど10月にして良かったなと思った理由の1つにこの航空券がある。8月あたりはやっぱりすごく混むらしいんだけど、今は寒くなってきてシーズンオフな気配。一部雪が積もって行けないところがあるとか言われた。けど、私はラサでのんびりするだけのつもりだったので問題なし。というわけで安い航空券が買えたのだ。航空券との内訳は教えてくれなかったがパーミット込みで行きが1350元だった。通常より約550元安く日本円にすると9000円近いのだ。しかも帰りも900元のチケットがネットで買えたし。

(まめ知識:中国ではセールなどの時に「8折」とか6「7.5折」とかいう表現がよく使われる。これは日本で言う5割引とかの表現と一緒なんだけど、中国の場合は割引された商品の値段をこれで表すのだ。つまり、「8折」は「2割引」で「7.5折」は「25%オフ」というわけ。)

 実は出発前にパーミットの事をいろいろ調べたんだけど、中国大使館のネットでは「中国旅行14日以内の場合はノービザでOKだが、14日以内でもチベット自治区に行く場合は要ビザ」と書いてあるが、実際は問題なし。チェックがあるのはまだ14日以内かという事と、飛行機に乗る時のパーミットだけである。そしてこのやっかいなパーミットがなくなるという噂があった。その元がこれ。リンク先の英文記事を見る限り「パーミット無くなるんだ、やった!」みたいな感じがしたんだけど行って「実はまだあります。だから飛行機乗れませんあなた。」みたいな事を言われるのは嫌だから某巨大掲示板とかでも最新の情報を探したんだけど確証は得られず。だったら英語でと思って検索してみると案外見つかるもので、現地の旅行代理店に電話で聞いてみましたみたいな報告があったりした。それを見る限り「今月は無理そうだな」って結論になっていたので危険を冒すのはやめた。

 ちなみに、ラサなどの主要都市はパーミットだけでOKだけど田舎のへんぴな所へ行こうとする場合はさらに「外国人旅行許可証」みたいな特別な許可証が必要である。通常非解放地区と呼ばれているらしい。もーやっかいすぎるわ!これだからこの国は嫌である。

 成都からラサへの飛行機は朝7:40発。ホテルからのピックアップは5:20。はや。フロントに起こしてねと頼んでおいたら、5時に部屋に来てその字の通り、叩き起こしてくれた。そして車に乗ると、坊主の外人も一緒。2人だけなのかなー。道はすいてるから結構早く空港に着いたのはいいものの、なぜかチェックインカウンターに連れてってくれない。何してるんだろうと思ったら、もう1組の旅行グループと合流させられた。あ!「旅行会社がパーミットを申請するには5人以上のツアーである必要がある」んだった!この宿からの参加者は2人だけだったから、他のどっかの会社とくっつけて5人以上にしたのかーと納得。当局としては「個人で自由に旅行されては困る」という建前があるようだ。まあ、実際ラサに着いちゃえば送迎もホテルもないから全部自分でやる個人旅行に返信するんだけど。

 この外人、イギリス人だった。坊主で寒くないのかな。しばらくへたくそな英語でしゃべってたら「ところで中国のどこ出身?」と言われた。私の英語がでたらめなのもあるが、やっぱり見分けがつかないのかー!と思ってちょっとがっかり。「実は日本人なんだ〜」って言ったらなんかすごく謝られて驚いた。彼にはそれからも「インドの人もそうやって首降り続けてたね」とか「英語がインドなまりだね」とか自分では気づかなかったいろいろな事を言われた。日本に戻ってきて日本語でしゃべってる間は首ふらないんだけど、英語でしゃべるとついついふってしまうらしい。

 飛行機は中国国際航空。またもやバス移動だし、どーせたいしたことないだろ、と思う事なかれ!なんとボーイング最新機!内装が白くてまぶしー!そして乗客の半分くらいはアングロサクソンとおぼしき人たちで、なんかライアンエアーとか、なんだかヨーロッパやアメリカ内の飛行機に乗っているみたい。これが中国の国内線とはにわか信じがたい。案内放送も成田ー成都間とは違い英語がとても流暢でびっくりするし、飛んでる間に流れた映画も洋画!こび売ってんんじゃねーよ!!