食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

中国ついに3回目 その4

 チベットに着いてからはこのイギリス人、ヤニーと一緒に動く事に。ラサ空港から100キロ離れたラサ市内へは空港バスで25元。いきなり後ろに座った中国人のおっさんがたばこを吸い始めたので思わずくさっ!と言ったらヤニーも賛同。私が「喫煙」という中国語を辞書で調べてる間にヤニーがうしろの中国人を4回くらい睨んでそのおっさんはたばこの火を消した。中国の何がやだって密閉空間での喫煙とタンである。そして防寒のためだか2重窓ガラスになっているようなんだけど。なぜかそのガラスの間に水が入っていてバスが動くたびにたっぽんたっぽんあっちにいったりこっちにきたりしておもしろかった。
 ヤニーが旅館決めてる?っていうから「ユースホステルかな」って言ったら通じなかった。一般の外国人にユースホステルはあまり有名じゃないのかな。外国では有名だと思っていたけど。前にイギリスに行った時にあまりに宿泊代が高くつくので泣きそうになってたら、ネットでホテルを予約する時によく使っているHotel Clubというサイトでユースホステルの割引をやっていた!4割引くらいだったかな。大助かりだったなあ。受付のマネージャーは「こんなサイト使う必要ないんだけどね本当は」と言っていたけど。実際満室だったし。

 ラサは有名なポタラ宮が中心に…と思ったらそうでもなく、ポタラ宮に向かって右側にまっすぐ中心通りがのびている模様。ユースホステルはその外れの方にあるので結構遠かった。”高山病の症状が出てくる人はバスの中で頭痛がしたり気持ち悪くなったりする”って聞いて心配してたけど幸いその症状は無し。でも、ユースホステルまで歩く15分くらいで肺がちょっと痛いような気がしたり、ぜえぜえしたりしてこれって空気が薄いんだって実感。そしてラサの町は想像以上に近代的で車のびゅんびゅん走ってるし。なんかあぜーん。でも建物なんかはやっぱりチベット様式なのがいいかな。でもテレビとかで見ているようなそれっぽいところだけ切り抜いたイメージに慣れていたので「やっぱりここもか」みたいな気がしなくもない。

 ユースホステルは可もなく不可もなく。ドミトリー1泊20元。温水シャワーはちょろちょろっと。トイレは結構くさい。部屋は悪くない。外人がほとんどいなくて中国人だらけだった。日本語はおろか英語もほとんど聞かなかったし。

 高山病対策として水をガブ飲みして、軽く歩いて、としてたら激しい頭痛に見舞われる。昼寝はよくないっていうけど歩いてる場合じゃないくらいになってきたのでやむなく帰って昼寝。きつい。それから夕方ヤニーと散歩へ。彼はどっかの国境地帯を目指したいらしくその仲間探しに安ホテルの掲示板を見て回る。ここには色んなところに行きたい人たちが

「ヒマラヤ登山する人募集中! 私たちは2人のドイツ人と1人のアメリカ人。ジープをチャーターするのであと1人探しています。興味のある人はこのホテルの101号室か、携帯に電話頂戴!」

って感じの張り紙をべたべたと掲示板にはって募集している。へーみんなすごいなー14日間もかけて出かけたりすんだーと思っていたら韓国人らしきカップルに「ナムツォ湖に行かない?」と誘われる。ナムツォ湖?それ湖?でもナムツォに一緒に行く人募集!っていう張り紙もたくさんあるし、やっぱ定番なの?しかも1泊で行けるならお手軽だよねー。万一日程がズレこんでも私が帰る日には1日余裕があるし。と思って「いいよ」と返事。見た目が同じアジア人ぽかったのと、しゃべってて楽しかったっていうかカップルの女の子がかわいかったから。

 「結構寒いからフリース1枚じゃ足りないんじゃない?」と言われたので心配になって帰ってからガイドブックで下調べ。するとなんと!標高5000メートルを超えるらしい!まじかよ!!しかもトレッキングに最適とか書いてあるけど、もしかして山登り?!このリュック登山用だけど、登山道具なんて持ってきてないわー!ニット帽と指先がない手袋とタイツくらいだし。。 というわけで急いで防寒具を買いに行く。思ったより出費な旅行だなーでも国際線がただだったんだからいいや!と思ってコロンビアの登山ウェアみたいのを買った。探せば安いのが結構あるもので、たぶん偽物なような気がするけど、本物と同じくらいの防寒機能。中には取り外し可能なふわふわフリースがついていて、しかもそれ自体にも胸にコロンビアのマークが入っているので単品で着ても全然イケるのだ。いーじゃんいーじゃん本物っぽいじゃーん。なぜかそれは他の店より100元以上安かった。店の人は「あなただけの特別プライスよ」とか言ってたけどそんなの誰にでも言ってるにしても、安かった〜!ラッキー 超ごきげん。これスキーにも使えそうだし。さらに寝袋もゲットしたかったが、1晩のために買うのはなんかばかばかしくて、レンタルをあたってみたが品切れ。じゃあ買おうかなと思っていたらもう商店街は閉まっていた。ちぇっ!フリース重ね着でがんばろ!

 その夜は頭痛で眠れない夜を過ごした。

(通常、チベットに到着して2、3日は高知適応のためにあまり移動しない方がよいらしい。2日目にさらに高度なところへ移動するというのはちょっと危険な行為なので、あまりおすすめしない。)