食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

一本指の実力

 インドでは自転車リキシャの免許交付はもう打ち切ったので今いる自転車リキシャがいなくなったらもうなくなるんです。ってガイドに書いてあったからそうかーと思っていたけど、たまに若い自転車リキシャもいるので、よくわからん。けど、オートリキシャはバンガロールでも環境汚染の元であり、問題視されている。自転車の人達は汗を流してオートより安いお金で走っているので、「このホテル絶対やめてこっちにした方がいい」とかうるさいものの、こういう人たちが生活していけなくちゃよくないなと思う。ので、自転車リキシャを積極的に活用しよー!

 デリーに帰ってから「いい」ってガイドブックに書いてあったホテルに行ってみるが、受付はニコリともしないしちょっとむかつく。部屋も汚い。1泊だけだし疲れたし、中心に誓いから許すかって事にして、明日のバンガロール行きの飛行機を予約しに旅行代理店へ。なんか繁盛してる代理店を見つけたので入ってみたら思ったより安くチケットが買えた。インドでは格安航空会社が立て続けに搭乗し、既にそこから一歩進んだ「ちょっと高いけど、サービスはすごいぜ」みたいな航空会社も登場した。私たちは荷物がともかく多かったので預け荷物の無料枠が大きいIndian AirlinesとKingfisher Airlinesを比較して安かったIndian Airlinesを選択。これはかのAir Indiaの国内線部門であり、それほど評判は良くない。かたやKingfisherはかなり快適だそう。誰かがKingfisherの社長をバージンアトランティックの社長に重ねていた気がする。

 旅行代理店でふと気づいたんだけど、飛行機の空席照会はご存知の通りパソコンから。しかしこの人たち、タイピングを全て1本指でやってしまうのだ。しかもそれなりに早い。人差し指でパチパチと叩いていく。そりゃあ両手で打つに比べたらものすごく遅いと思うけど。男女問わずやっているところをみると、航空業界で検索するのはコッチの方が便利なのかなあと思ってしまう。「パソコンできますか」って聞いたらきっと「はい」って答えるよねーなどと失礼な事を日本語で話しつつ楽しませてもらった。

 翌朝、早かったのでリキシャがあまり走ってなかったのにちょっと焦ったが無事にキャッチ。朝はやはり寒い。セーター着といて良かった。バンガロール行きの飛行機は搭乗してから「特別機が来るのでしばらく滑走路が使えません。順番待ちでこの飛行機は11番目です。最低30分待ちます。」とかいう放送が流れて、このくそ狭い席でああそんなに待たされるなんて!と思う。ほんとに席狭い。

 ひさしぶりのバンガロールはいきなり雨に降られる。なんかツイてないなー。とりあえずリキシャで家に横付けしてもらおう!と思っていたのに、家の前の路地に入る道が工事で溝ができていた。そこから約50メートル、砂利道を重いトランクを運んでやっとこさ到着!近所の人たちが歓迎してくれてさながらマラソンでラストになっちゃったけどとにかく最後まで走りきった走者みたいな気分。ちょっと嬉しい。家の鍵を日本に忘れちゃったからとりあえず荷物を玄関前に放置して、オーナーの家で遅いお昼ご飯。そのあいだに鍵をどーしよーかとか言ってたんだけど鍵屋さんを呼ぶかとか言われてため息が。特に開くと期待しないで窓を押したらなんと開くじゃない!スペアのキーをゲット!そして無事に部屋に入れた。ここでもオーナー一家ともう一盛り上がり。友人のトランクの鍵は近くの工事現場に行って焼き切ってもらった。これで、全て解決。ただいま、バンガロール