食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

中国ついに3回目 ナムツォ〜

mokich2006-12-02


今日から12月!と思っていたんだけど、パソコンは12月2日をさしている。あれ、昨日から12月だったんだっけ。私の12月1日はどこへいった!

ナムツォ湖に行く朝。10時半に来てね♪って言ってたくせに、10:45になっても誰もこねーーー! 10:50にやっときた。これって中国基準? なんか昨日雨が降ったから道が悪くて車が通れないかもとガイドが中国語で話していたのを、中国人カップルアコ&ウィリアムが訳してくれた。なんか、中国語の英語の発音ってすげーなー インドもすごいけど、負けずにわかりにきー とか、国によって訛りが分かってきた自分にちょっとほれぼれ。もう1人は中国系アメリカ人のデービッド。
なにはともあれ出発ってことで、車で走る事4時間くらいだったか。すごくトイレに行きたくなったので公衆トイレに行くと、こえだめみたいな感じだった。一緒に来てる中国人も「不好」と言っていたので特に山奥だからかなー 北京はやっぱ都会人なのかな と思ってみる。しかしこの中国人、ますおさんみたいな髪型してるんだよな。すごい。車の中では世間話をしていたんだけど「中国人なのになんでウィリアムとかアメリカっぽい名前なの?」って聞くと、「仕事をするには英語の方がらくちんだから」と言われた。確かに、聞き直す必要ないし、むしろありきたりすぎてあれ、どれだっけ。みたいな感じだった。となると、日本人もなんか英語名を持つようになると仕事上、スムーズかもしれないね。自分の本名に似てる英語名が思いつけばいいけど、そうじゃなかったらオリジナルのままがいいとは個人的に思う。そんな私も、インドで何度も名前聞かれるのに疲れて「スバーシ」って答えてるけど。

さらにデービッドが「骨董の剣みたいのを宅急便で北京に送りたいんだけど」と相談するが、カップルが「荷物開けられてチェックあるから無理だと思うよ。」と言うのでびっくりする。「普通、中身チェックされるのって国際便だけじゃないの」と聞くと、そうではないらしい。郵便なんかも開けられたりするみたい。北京の現代人がそう言うのだから間違いではないだろう。てことは、グーグルにも検閲をかけているくらいだし、こんなぐだぐだと適当な事を書いてるこのブログもそのうち削除対象になっちゃったりして。

景色はもうひたすら草原とも呼べないような平原で、気がついたら青蔵鉄道に沿って車は走っていた。これは来てみて知ったんだけどもう7月には開通してて、最初の数日はもちろん政府関係者とかコネがないと乗れなかったんだけど、未だにチケットは高値で売り買いされてるらしい。それを知ってて車掌が「いくらで買ったのこのチケット」と聞き回り、上乗せして売ってるところが発覚すると取り締まるとか。だから代理店では「値段聞かれたら定価を答えてね」と伝える。ふーん。この電車、確かボーイングかなんかが技術協力?製造?してて、5000メートルの高地も通過するから、車内は常にラサの気圧に合わせているらしい。なかなか快適だという話を聞いた。中国の電車旅行は一般的には時間も長いし大変だけど、1等車両は個別にテレビもあるし個室だしかなり快適。同じような値段で飛行機でぱーっといっちゃうよりは優雅な生活ができようというもの。時間がある中国旅行をする方は一度お試しあれ。「軟臥」というのが確かそれ。ちなみにインドでも同じ事が言える。ただし、優雅かは知らないが。デカンオデッセイ号とか、ゴージャス観光専用のとびきりすごい電車が走ってるのがインドの特徴かな。

案の定、だんだんと頭痛がしてくるような気が…と思っていたら「ここが一番高いところだよ」と車が止まった。なんか岩がごろごろしていて、旗がはためいている。観光バスも止まってて日本人に負けないくらい写真好きのインテリ中国人達がこぞって撮影会。いまいちポーズがあかぬけない。デービッドはデジタル一眼を持っているのでなかなかのこだわりようであった。私は寒かったのでちょこっと歩いて、ヤギか何かの頭の骨が鎮座しているのにびっくりして、あとは車から眺めていたのだけど。眼下に見えるナムツォ湖がでっかくできれいだ。これからあの辺に行って泊まる予定らしい。

着いてみて、湖はそこそこきれいなんだけど、なんだか空が近い!空と陸の境界線をしっかり決めたとすると、自分がちょっと境界線を越えて空の領域に入ってしまっているかのよう。なんか不思議な感じ。陸は陸なんだけど、地面が底上げされて空が近いような感じである。っていうか実際底上げされてるか。

塩湖と言われているナムツォ湖だけど、飲んでみたらしょっぱくなかった。やっぱ俺は海より湖だな〜。とたたずみながら思う。ここでも思ったが、やっぱり山の上の生活は清潔じゃないかも!いちおう簡易旅館みたいのが2軒あって、ご飯も食べられるんだけど「トイレはないからその辺でしてきて」と言われる。しかも、ますおさんは段々私に対して英語と中国語を混合するようになってきた。が、使ってみるとこれが楽チン!「They don't have 厠所。」とかそんな感じ。この辺は雪が積もってるからトイレその辺でしてもわかんないってもの。でも、住んでるチベット人の洋服はなんかもうこびりついちゃってる感じだし、犬もいつ洗った?って感じだし、少々におった。たぶん、アコはキレイ好きなので「こんなところに泊まるのはいやーよ!」という鶴の一声により下界に宿を取る事に決定。なんか昔北京で友達になった人がこの自然保護区のチケット売り場で働いてるから彼女に連絡すればただだったの忘れてた!とか言い出して、あわてて連絡。そしたら帰る時に寄ってくれりゃー返金するよって話になったらしい。さすがコネ共和国。

下界に下りても大した宿がなくって、一番良さそうなところでも暖房は夜の4時間だけとかいうし、まあ一応お湯のシャワー出るし、他にほんとーーに宿が見当たらないから仕方なくそこに。「この街の五つ星だよね」とか苦笑いしつつ過ごした。ガイドブックには「ドライブインのような味気ない街」と書いてあるがこの表現ピシャリである。最初は想像着かなかったけど、ドライブインとはこういう所の事を言うのか!と思うほど。夜はホテルの食堂でご飯を食べたんだけど、トラブル発生。昼間、デービットが散歩してる時に中国人のおっさんが「アメリカ人?中国系のくせしてふざけんな。」みたいなよくわからない言いがかりをつけられ、彼はすごく腹立たしかったらしいんだけど、この食堂にそのツアーの一団が来ていたのだ!それをすかさず「あいつだ」とデービットは発見し「まあまあ落ち着いて〜旦那さん」みたいな感じに。高地で順応するまではアルコールはさけた方が良いと言われているんだけど、ビール飲むわと言い出した。でもきつかったのかあまり飲めなかったようだけど。私は始終頭痛がしていたのでパス。食欲も低下。部屋に戻ってすぐ寝た。