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東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

踊るマハラジャ年間vol.800

mokich2007-01-15


インドは年間生産本数800本以上という、世界一の映画大国(ちなみに日本は去年300本近くの映画が作られ、映画バブルだったらしい)。100チャンネル以上あるテレビ番組もインド映画放送がかなり多い。この地方ならではだけど、ヒンディー語だけじゃなくカンナダ語、テルグー語、ターミル語それぞれの映画放送があるからなおさらなのかもしれない。ロンリープラネットによれば「利益が少ないにも関わらず、大金をつぎ込んで映画を作っている」とのこと。

基本的にインド映画では「歌って踊る」っていうのがお決まりなんだけど、洋画なんか見てて男女が見つめ合ってしーんとしてると「なんて退屈なのこの映画!音楽もないし話もしないし!」というありさま。今まで恋愛ものの映画しか見た事なくて(だってそればっかだから)、1本の映画の中で何度も歌って踊ってアルプスに飛んで、湖に飛んで、ヨーロッパに飛んでという場面転換がおもしろいんだけど、今日仲良し3人青年のコメディ映画みたいのを見てたら、なんと男3人でも踊ってた!なんかあまりに新鮮でついつい見入ってしまった。男しか今画面にいないから踊らないとかじゃないんだ〜。てか、こんなにもストーリー構成が違うと、アメリカの映画学校で勉強したところでインドでは通用しないんじゃないかとさえ思えてくる。やはりインド流はしぶとい。しぶとさがすばらしい。ちなみに、映画には歌と踊りが必ずと言っていいほど30分に1度くらいは挿入されるんだけど、たぶん歌声は別の歌がうまい人が吹き込み。踊りはごまかしが効かないだろうから、アイドルになるためには顔と体(男は必ずと言っていいほどマッチョ、Tシャツむちむち)だけではなく、ダンスも猛特訓しなくちゃだめかも。そしてインドの踊りは数で勝負!って前にどこかで書いたような気がするけど、結構海外ロケをしているのだ。従って、昨日見たDVDではリオデジャネイロとか、ドバイとか、ロケ現場に居合わせた人から見るとすっごく不思議な光景に映ると思われる。筋肉ムキムキの浅黒い男とか、すごいセクシー美女が数多のダンサーをひきつれて踊っていたらそれはきっとインド映画の撮影中!

それから、日本の時代劇でお代官様なんかが「えへへへへ〜」とかいいながら「あ〜〜〜〜れ〜〜〜」と帯を引っ張るのがあるけど、ダンスの中で女の人のサリーをあの要領でひっぱってるのがあった。んー、日本だけじゃなかったのかこれは。意外。インド映画、ハマると結構面白い。

(直接関係ないが、中国映画には悪趣味とまで言わないものの、えげつないものが多いかなーと思う。女の人をいやがらせるために大量のへびとかとかげが出てきたりとか、殺人のシーンではかなり残忍であるにもかかわらずアングルが真っ正面だったり。)