インド亜大陸 網棚旅行

　あと数回、インドでだらだらと書いていたインドにまつわるエトセトラが残っているのでインドカテゴリは続きそう。

　昔、エジプトで会ったちょっと変わった早大政経の学生が「インドはよかったなあ〜〜、バラナシ、インドで一番いいところだよ」と言っていたのでちょっと楽しみにしていたんだけど、実際は「もう来なくていいや！」という感想。

　同じ人物が「電車の中で一番快適なのは網棚だよね」と言っていたのでまっさかぁ〜、てか網棚乗るような旅行したくないし。と思っていたが、実際はどうだったか。というと、「案外快適かも。」

　網棚旅行とはいわゆるSecond Classのことで、日本で言うと鈍行電車か新幹線の自由席といったところ。かなり長距離を走る電車にもくっついているけどほとんどのSecond Class乗客は短距離しか乗っていないと思う。んで、このSecond Classの車両が極端に少ない！アグラーデリー間なんかは前と後ろにちょこっとついてるだけだし、しかも私が乗った時は貨物車とSecond Classで１車両が半分こになっていた。中距離電車では何両かくっついてる時もあるけど。どちらにせよ座席確保はかなり激しい戦いである。ポーターにお駄賃をあげると席取りをやってくれるという噂も有る。

　座席は板張りで４名の長椅子ともう一方に１名の座席。それぞれ向かい合っていて、昔の東海道線のでっかい版って感じかな。しかし！だ。定員通りにみなが座るかと言うとそんなわけはない。だって自由席ですから！ちょっと広さに余裕の有る４名の座席には最終的に子どもも含めて８人みっちり座ったりする事も。一番はじっこの人はお尻半分で頑張る。一方の１名座席はもしかして天国かと言うとそうでもなく混みだすとたいてい２人でお尻半分ずつ。友人同士だったりすると３人でぎゅうっと座ってたりする。

　いや〜下界は大変だのお〜　とのほほんと観察できるのが、そう！この網棚なのだ！

　網棚も同じく板張りではあるがなんと、ここでは横になっていれば座席が取られないという特権がある様子。おっさんなんかは毛布かぶって寝ている(フリ)。これなら最悪の場合一晩くらいはありかな。でもトイレ行ってる間に他に２人くらい座ってしまうって可能性はあっけどね！だからトイレはがまーん。最も混んでいる時はこちらも４人でシェア致しますのであしからず。