食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

インド電車攻略法その1 電車の種類はざっとこんなもん 

mokich2007-03-31


 インドは自他ともに認める鉄道大国らしい。全国の鉄道網は世界第2位の63000kmを誇り、駅数は8000。毎日
12000本の列車を運行しているという。たいていの場合、日本みたいに地下鉄とか山手線とかっていうちょっとした距離を移動するのに使われる乗り物ではないという事を考慮したらだいぶすごいのかな。よくわからん。ただし、インドでは一晩かけてたどり着くようなところでも、日本だったら同じ距離を3時間で移動できたりするので、インドが広いのか電車が遅いのかは考えない方がよいだろう。

 まず、理解するべきは座席のクラス。大きく分けて7つほどあるらしい。

 寝台ではAC1等寝台(1A)、AC2段寝台(2A)、AC3段寝台(3A)、3段寝台(SL)。

 座席ではAC First Class(FC)、Chair Car(CC)、予約済み2等(2S)、予約無し2等(II)、か?

 書いてみたら8つになっちゃった。正直言うと、座席についてはあまり知らないのである。電車の距離や特急かそうじゃないかによってつながれているクラスが違う。だいたい普通の寝台の距離なら2A、3A、SLはほぼあると考えて良い。

 1Aはコンパートメントになっており2〜4人部屋。赤い絨毯とかしいてあってちょっと豪華な気分。2Aは2段ベッドで2-Tireと呼ばれる。広さには余裕があるので比較的のんびりできる。我々は2人でシェアして狭かったけど、なんとか寝る事はできた。3Aは3-Tireで3段ベッド。座るには首をまげないといけないくらいの高さ。ちょっと窮屈かな。ここで穴場なのがSide Berthと呼ばれる別サイドのベッド。前述の2等自由席と同じく、3段ベッドが並ぶ側と、なんと2段しかベッドがない側があるのだ。予約の際に希望を出す事ができるので、ダメもとでベッドの希望欄にSLかSUと書いてみるといいかもしれない。SLが下段でSUが上段。SLクラスは3Aと構造は同じでエアコンがない。夏はたぶん相当暑い。2月くらいまではちょっと寒いくらい。ただ窓からはいってくる風邪が気持ちいいので個人的には嫌いじゃない。けど、夏は避けたい。窓からチャイとかサモサとか買って、素焼きのチャイ飲みはポイっとできるのが醍醐味。エアコン3クラスはペラペラ毛布と枕とシーツがついてるのに対してSLクラスにはないので自分で寝袋なりかけるものを持ってかないとちょっときついかも。20ルピーで借りられるらしいんだけど、どこで借りられるのか探す手間を考えたら自分で持ってった方が手っ取り早い。

 寝台電車でも昼間は基本的に座席利用になるので、ずっと自分の空間を保持したければ上段を希望。さもなければ昼間の間、上段の人とか、短距離利用の座席客が下段ベッドに座っている事になる。

 次に大きく差がつく値段なのだが、これがすごい。例えば、バンガロールからデリーの2450キロを例にとってみる。
バンガロール&デリー間には通常のMail Expressともうちょっとゴージャスで早く、食事&ボーイ付Rajdhani Expressの2種類がある。MailはRajdhaniより数時間余計にかかる。Mailが約40時間で、Rajdhaniが約34時間(あくまで予定。私の体験によればRajdhaniは比較的時間に厳格だけど、Mailは遅れがち)。どちらも2泊3日の旅行である。

Mailの料金表 2450キロの場合

1A Rs3568(約¥9600)
2A Rs2017(約¥5400)
3A Rs1396(約¥3700)
SL Rs497(約¥1300)
II Rs 311(約¥840)

Rajdhaniの料金表 H.Nizamuddin(Delhi) - Bangalore Cityの場合

1A Rs4895(約¥13200)
2A Rs2855(約¥7700)
3A Rs2120(約¥5700)

IIと1Aを天秤にかけるのは現実問題滅多にできないにしても、インド人が通常利用するSLと1Aでは約7倍も差があるのがお分かりいただけるだろうか。「デリーに行くのに5000ルピーもかかっちゃうんだよねー、飛行機の方が速いしいいかな。」とインド人に話していると、「そんなばかな!時刻表見てみそ!ほら、500ルピーじゃん。0の数見間違えたんじゃないの?haha!」

つまりこれはちょっと背伸びしてRajdhaniの1Aに乗ってみようかと迷っていた私と、寝台ならSL!なインド人の感覚の差から生まれた誤解。5000ルピーといえば家賃2ヶ月分以上に相当するので、言葉に詰まった。

次回は予約について。