食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

俺は亭主関白!じゃない

 インドは昔の日本のように、父親が家で一番偉い。その次は長男、次男、、、、そして母親。って感じ。男性の全ては女性が支度をするのだ。それは客人でも同じ。私がどこかの家に招かれた時にする事は、食卓に腰掛けて用意されるのを待つだけ。手を洗うボールを持ってきてもらうのから始まって、食事はもちろん、食べ終わって手を洗うのもその場でだ。だから、私は右手だけを動かしていれば全てが事足りてしまう。日本だったら(韓国人も似てると思う)気を使って食器をまとめたりとか、台所まで運んだりとか、テーブルふくの手伝ったりするかもしれないけど、インドではむしろ御法度って雰囲気。女の聖域、台所にむやみに踏み込んではならないのだ。

 さすがに最初はなかなか”申し訳ないなあ”という気が先行して、何か手伝って”感謝の気持ちを表現しよう”と思っていたんだけど1年もいると、やってくれて当たり前。場を乱さないためにはそれが1番、という事を学んだ。まあ、どちらがいいのかは未だに分からないけどね。とにかく後者を選択した私はその家の長がやっているのと同様に椅子に座って全てが整うのを待ち、食べ終わったらそのまま部屋、もしくは玄関に直行。

 そしたら!俺、なんて気のきかないこと!インドで韓国人夫婦の家に遊びに行った時のこと。私と韓国人の若者が昼食に招かれた。私は旦那さんとくっちゃべって食事の用意が整うのを待っていたんだけど、連れの韓国人は台所から色々食物を運んだり、箸を並べたりしている。しかし、私は気づかなかった!ここは韓国人コミュニティーだということに!!インドであってインドじゃない!

まあだから何ってわけじゃないんだけど、日本人や韓国人のこういう他人を助ける、奉仕の精神って素敵だなあと思っていたけど、インド方式も慣れてしまうと案外居心地がいいよ(男の側からは)ということである。多分ここしばらくの間は俺ちょー怠慢な男に見えると思いますが、ハートは違いますからね!よろしく!