日本の百貨店

　私のアルバイト先はいまどき給料が手渡しである。たくさん働くと封筒が分厚いのでちょっと嬉しい。つい最近、インドに行く前に働いてた会社に戻ったので最初の給料日は１日分だけだった。それでもやっぱりちょっと嬉しかったのと、その後友人に会う約束があったので、久しぶりにケーキとか買ってみようかと思ってすぐ近くにあった日本橋三越へ。そういえば、帰国後初百貨店。新館はピカピカしていてすごいなーと思いつつ本館の地下へ。そしたら外見とはうらはらに地下食品売り場もぴっかぴか。しかも何がどこにあるかわかんないな〜どきどき　とか思って案内図を見ていたら、近くの案内係のおじさんがサポートしてくれた。この人がよくって、何を探しているのかって聞かれたので、デザート系ー洋菓子系？ーはい　というやりとりのあと「そしたらこっからコッチ側ぜーんぶそうですよ！この２通路、ずーっと洋菓子です。あんなのもこんなのもそんなのとかこういうのとか、ありますよ〜みてってみてってくださいな！」とかいって、ちょっとした八百屋の感じだった。思わず気分が高揚する。実際にケーキを買った店員はものすごい裏声でそのギャップがまたおもしろかったんだけど、なんか今までのデパートとちょっと変わってきたなーという印象。近すぎず、かといって遠すぎず、心地よい距離感が感じられたのだ。ちょっと足を止めただけで「いかがですか〜試着できますよ〜」とねちねちついてきて、会計の時には「絶対お得だからカード作った方がいいですよ」と何度も勧誘してくる某デパートとは雲泥の差。なんかお菓子もたくさんあってどれもウマそうだったし。日本初のデパート、さすがだわ〜。