いらだつ

　毎日新聞の記者の一言コーナーで、「いらだつ」といいうタイトルの記事があった。
内容は、電車が到着してドアの開くのが少し遅かった時に、近くにいた中年の人が車体をキック。ドアが開いたらすぐさま席を確保して寝ていたとか、カップルが電車の中で話していたら、降り際のおじさんが男を殴って降りて行ったとか。

　私はこれと同じ経験こそないものの、最近「はじっこの過度の席取り合戦」を立て続けに２回見かけた。どちらも東西線だったような気がするけど。どちらもだいたい２０代のＯＬさんくらいの感じで、ドアが開いたとたんになんか体当たりしながら１つ空いていたはじっこの席に駆け込んできたので、友人同士(行動からして高校生かと思った)でふざけてやってるのだと思った。

ら、席に着いたとたん、はじっこをとれなかった方はむっすりして目先１０センチくらいでケータイでメールを送り、送ったとたん目をつぶって寝たフリ。めでたくはじっこを勝ち取った方は、あまりの体当たりの激しさにイラっときたらしく、隣の人を「信じられない！」といった表情でガン見。５回くらいガン見してたかな。

かくいう私もそのすさまじさと剣幕にまじで驚き、かなり二人の様子を凝視してしまった。まあ、「なによ！」と言われても「いや、あなたたちの行動があまりに異様だったから」と平気で言えそうなほどだった。他の座席は結構空いている状態で、どうしてそんな他人を蹴落としてまではじっこの席がいいのかなあ。確かに寝やすいし、他人と接する面が片方だけだから、もしかしてすごい太った人とか横柄なおじさんなんかが座ってきて窮屈な思いをする可能性も半減するし、メリットはたくさんあるけど、あんな殺気立ってまで獲得するものじゃないような。色んな意味でみんな余裕がないのでは。