食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

長江エレジー

mokich2007-09-24


 普段あんまり映画館に行って映画を見る事がない私だが、ここしばらくは映画づいている。といっても、明日を含めて3本だけど。まず「幸せのレシピ」というやつのジャパンプレミアに行ってきた。英語名では「No Reservations」だったから全然違うじゃん、と思ったんだけど。映画は大した事ない内容。食事にも恋愛にもどっちつかずなストーリーで、見終わっても「テーマはなんだったっけ」という感じ。まあ、時間つぶしとしては苦にならないけど。それよりも、ジャパンプレミアというやつには初めて行ったんだけど、OLさんがたくさん熱狂していた。レッドカーペットという人と一般の人と別れていてなんだろうと思っていたら、レッドカーペットに申し込んでおくと、主役の女優が歩いた赤絨毯の階段を上って+イケメンから花束がもらえるというものらしい。しかし、あまりに人がすごく取り巻いていたので友人と私は自分たちの座席で上映を待つ。映画の中では完璧主義の孤独なキャリアウーマンシェフという設定から始まる、とても質素な感じなんだけど、出てきた女優はヒョウ柄のもんのすごいドレスを着ていたので、そのギャップが映画始まってからぬぐえずに変な感じだった。という話を友人にしたら「でも、ヒョウ柄ドレスの方があの人の素だしね〜」と言われた。確かに。


 そして2本目は前回紹介した「長江哀歌(エレジー)」。最初は東京では日比谷のシャンテシネだけっぽかったんだけど、気づいたら新宿のシネマートという所でも上映が始まっていた。しかも月曜日はメンズデーで1000円なので行く事に。1500円はちょっと高いな〜と思うが、1000円だったら気楽に見られて嬉しい。しかも月曜日は休日が多くてバイトも休みな事も多いのでなおさら嬉しい。映画見に行くためだけにバイト休むのもなんかなと思うし。シネマートはビルイン型でビルの2フロアで2スクリーン。同じビルの下のフロアに別の、同じく2スクリーンの映画館が入っていた。シネマートの1つは大きなスクリーンで300人近く入るんだけど、長江哀歌は60名程度のミニシアター。整理番号制なので、少し早めに行ってチケット買っておいてよかった。30分前で整理番号20番。座席が少ないので結構整理番号は重要だ。でも、チケットは指定席で出てくるんだけど、そこにマジックで整理番号が書かれるという、経緯の不明なシステムだ。ここの良くないのは待ち場所がきわめて少ない事。まあ全部で60人ではあるけど、10分前の入場開始の時点でロビーはぎゅうぎゅう。早く入れてほしかった。


 肝心の映画だけど、なんとほぼ満席。映画が終わった時も「次の階はあと4席でーす」とか言ってた。なかなかうまい売り方してんのかな。最初にネットで評判を見てしまったんだけど、私が見たのはたまたまか「ひどい映画」とか「期待を大きく裏切られた」とか「画質が悪くてみてられない」みたいなのばかりで、こんなにけなされる映画も少ないなーと思ったほど。だからぜんぜーん期待していなかったのが良かったのか、そこそこ楽しめた。でもあと10分長かったら退屈してたかというくらい。ストーリーとしては長江の山峡ダムによって沈み行く街と、そこに人生が関係している人たちの話で、だいたいは移住でバラバラになってしまった家族やらを探して、待って、働いて、という感じか。これ以上言うと気づかぬうちにネタバレしちゃいそうなので慎みたいが、感心したところは、俳優。私が今まで中国に行って、よれよれランニングシャツでほっそりやせて、肌がこんがりやけたおじちゃんをうじゃうじゃみてきたけど、この俳優もその服装にあまり違和感なくなじんでいる。多少現実よりランニングが破れてないし、白いしっていうのはあるけど、でも違和感がない。かといって不潔感もない。見ていてちょうど良い感じ。全体的に中国の田舎の風景っていうのがよく見られるんじゃないかと思う。ストーリーもそれほど深くまで引き込ませるものでもなく、とても淡々と進んでゆくので「感動してしょーがない!」というのではないけど。


 そういえば、1つおもしろかったのが客層の違い。下の階のHEROをやっていた階では若いOL風とか結構いたんだけど、長江哀歌はほっとんどが中高年だった。平均年齢違い過ぎ。


 もし見るならば期待してほしいのが「え???」という箇所が2カ所くらいある。うまく言えないけど、見ればわかる。ストーリーにきっと関係ない、しかも意味の分からないのが。