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東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

Gandhi, my father

 ここのところ映画づいてて嬉しい。普段はお金がないし、そこまで興味をひかれる作品も無いし、あってもだいたいバイトだし…とうまく学生生活を謳歌できていないので。昨日今日と映画をちょっと見たので感想をメモ。(といっても昨日のはDVDだけど)


 まず、東京国際映画祭でみた「ガンジー、わが父」。聞いてビックリしたけど、東京国際映画祭ってすでにアジア三大映画祭みたいなクラスになっているらしい。特にアジア映画部門があるというのが珍しいらしく、毎年好評だとか。確かに、上映作品を見てもほとんどおもしろそう。中央アジアとか滅多に触れる事の無い地域の映画が出てくるのがとても貴重だと思われる。


 作品については、「名作」じゃないかと思う。インド映画と言えば定番は「踊るマハラジャ」で、実際にほとんどがああいう娯楽系の映画だけど、一部芸術映画というのも存在している。でも、見ていてそんなに「これは芸術映画だ」と強要されるわけでもなく、しっとりと話がしみ込んでくる感じ。おそらく、それはカメラワークや色使いに、「インドを外から見た視点」が加わっているからではないかと感じた。インドの日常をどう見せると魅力的に見えるかって事が分かってる人なんじゃないかなと。


 最初はタイトルからして偉人伝っぽいものかと思ったんだけど、確かに偉人伝ではある。が、ガンジーの息子を中心に話は進み、それがかえってガンジーその人の魅力、弱さ?を分かりやすく映し出していると思う。いやー、とにかく久しぶりによい映画を見たと思う。これはぜひとも色んな映画館で上映してほしいものである。日本人が外国を理解するのに、特にアジアを理解するのに宗教に対する姿勢は必要不可欠じゃないかと思う(スズキの会長は、そんなの関係ないと言っていたけど、それは事業的な成功と言う意味でだと思う)。ガンジーの本心と、支持者の未熟さと、といったものを今の印パ情勢を見ていても感じる気がする。


 映画祭というものに初めて行ったけど、1000円で上質な映画が見られて、作品によっては上映後にティーチインがあって、すごくお得じゃないかな。今週いっぱいなので時間があるならお勧め。残念ながらガンジーは今日が最後だったけど。


Gandhi,My Father Official

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