食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

比較ではなく絶対論で

 幻の第二文学部(というコミュニティがmixiにあるんだけど)には、「d」という学部公認の雑誌がある。毎年卒業式の時期に発行され、卒業記念誌という位置づけらしい。卒論を書いた人はその題目が一覧で並び、少ないなあと毎年思う。そしてその他ゆるい特集記事がいくらかといった感じで、二文のマイルと思えば分かりやすいか。文学部のパンフレットコーナーなんかにもあったりするので結構毎年見ているんだけど、今年度には自分が登場する事になりそう。といっても、自分からアプローチしたんだけど。


 二文座談会というコーナーで、私を含めた今年度の二文卒業生とOB、OGを集めてざっくばらんに話してもらおうという内容。「就職」を一つのテーマとして、二文がなくなることをどう思うかとか、よかった事とか、どうだとかそんな話を数時間させてもらった。私は全員初めて会った人なんだけど、なんか心がわくわくするような、嬉しくて涙が出そうな?これは言い過ぎだけど、ああ、いい人たちに出会ったなあというじーんと感じるものがあった。


 実際にどんな話をしたかってのは縁があった人は誌面で読んだら楽しいと思うんだけど、感じた事が1つある。それは「私は好きだ」という超主観的な実感が、対象への愛情をわかせるのではないかということ。一度大学を中退して早稲田、もしくは二文に来た人もいるわけで、その人達にとっては比較の対象であるけど、大半の学生にとっては最初で最後の大学生ライフの舞台。その中で「他の大学はこうだけど」なんて論理は無意味。やっぱりものごと実際に経験しなくちゃ真の意味で誉めたたえる事も批判する事もできないわけで、でも「二文がなくなってどうですか」とか「二文は好きですか」なんて質問をされれば、自分の体験を基にした主観的な基準で話を進める事になる。でも、それでいいんだ。どこと比べてここがこう優れてこの部分は劣っているけど、総合的にやっぱりこっちが優れている。なんて話より、これこれこんな思い出があって、そんな人たちが集うこの場所が好きだ!と熱意を持って話してもらうと、その状況を容易に想像できる私達にとって、なによりの証である。と、伝えたい事を難しく考えすぎてうまく言えなくなるのが私の癖である。要するに自分の話したい事を話し放題できて、とっても楽しかったのでした。でも写真を思ったより近くで撮られたので、できが気になる。。。。


 集められたメンバーの一人に大学院に進んでデンマークの教育研究をしているという人もいるし、転職を経てなりたい職業で働いている人もいた。なんかこんなにも魅力的な人がいると、私もこうなりたい!と思う気概を感じ、またそのあとのビールもとてもおいしかったのである。数少ない二文生へ、励みとなる雑誌ができるよう、スタッフ一同頑張って頂きたい。