食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

まつさか旅行2

 松阪は、まあ田舎の駅って感じで、かつては郊外のヨーかどーみたいな役割だったはずのスーパー兼でパートみたいな建物が駅の横で眠っている。こんなに立派なのになー。


 用事が終わって何しようか。やっぱり松阪といえば松阪牛だろう。てゆっか、私自身は来る直前まで松阪と松阪牛が全く結びついていなかったんだけど。前日入りした友人がリサーチしていたらしい。で、タクシーの運ちゃんに聞いたという駅前の松坂牛食堂へ。ほんっと食堂という感じの風情。店内は以外にたくさん人がいた。テーブルについたんだけど、なぜか「2階の用意ができましたからどうぞ」と、2階へ席の移動を促される。めんどくさいなーと思ったけど、2階の方が断然雰囲気良かった。


 注文をまよっていたら食堂のおばちゃんが「2人でわければいいのよ、ほんっっっとにおいしいから!」といって15000円くらいする鉄板焼きを勧めてくる。10回くらい断って、11回くらい勧められたような気がする。が、無難に3000円の松坂牛定食。だって、松阪は松阪牛のメッカかもしれないけど、特別安いってわけじゃないし、おいしい部分は東京でも食べられるものー。金持ちになってからでいいや、と思った。まあ定食の肉は普通にうまかった。ちょいとタレの味が濃いめだったかな。満足。


 食事も終わり、せっかくだから松阪城址を観光。歩いて15分くらい。結構町並みはおとなしくて?さびれすぎず、でも古いって感じ。松阪牛で有名ななんとかって料亭に近いレストランがあるんだけど、こんなところ入ったら3000円の定食なんて恐縮して頼めません。たぶん10000円とんじゃったかも、みたいなおもーい感じの建物を通過。観光バスがたくさん止まっていたので、老舗で定番なんだろう。


 松阪城址に、資料館みたいのがあって、そこでは昔の生活展をやっていた。入館料100円。お安い。古い民家を1軒移築して資料館にしたのかな。庭には瓦のコレクションがあった。それも屋根の一番上のはじっこで、飾り瓦みたいになっている部分。珍しい、結構大きいんだな。中はギシギシ音がして良い雰囲気。昔の生活展はマッサージチェアとか炊飯器とかポットとか、オーディオなんかがたくさん無造作にならんでいる。町民から集めたのかしらというレベルだけど、しかも結構よごれているのもある。マッサージチェアにはなんか札がかかっているので、「座らないで下さい」とか書いてあるのかと思ったら、「皆さんに体験して頂きたいので、硬貨口には10円を入れる必要はありません。」と書いてある。案の定、スイッチを入れたらグアングアンと動き出した。いいねえ。


 
 名古屋に戻って散歩していたらこんなものが。超巨大人形、ななちゃんというらしい。スカートの下をくぐることができる。しかしたすきは「裁判員制度」ととても現実的。たぶん、スカートの下で上を見上げたら裁判にかけられてしまうのだろう。
 駅前のサラリーマンホテルはなんと1泊2100円と書いてあった。検索してみた感想によるとどうやら部屋は「病室」っぽいらしい。


 
 帰りは深夜バスなんだけど、なにしろ23時発である。友人と飲むにしても時間が余る。ので友人とは遅めに会う事にして、銭湯を探す。というか、誘ったけど来なかったかわいい後輩(しかし一方通行)に「名古屋駅の銭湯を調べておけ」と、頼んでおいたもの。やっぱり最後には人力が一番である。というか、人力とネットのコラボがたぶん最強。

 教えてもらった2軒のうち、桜湯というところへ。駅前に竜巻みたいなモニュメントがある方へ出て、左の道をまっすぐ。結構歩いてサークルKかなんかの次の路地を右へ。次の角を左といった、ちょっと裏路地な所にある。ふるっ!と思ったが、寒いし入ると、おおアンティーク。そしてなぜか女湯との境目のしきりが低い。もちろん見えるわけじゃないが、ジャンプとかしたら見えてしまうのではという、警戒心の無さに和む。

 なんかお風呂の中が変だったんだけど、真ん中に島のように浴槽が1つ。そして奥の壁づたいに3槽。1つは薬湯っぽいけど、なんだかお湯の量が2/3にくらいだった。けど、深いので体は浸かる。で、カランから出るお湯がぬるい!これは風邪をひいてしまいそう。なので、近くにいたおじいちゃんにならって、真ん中の島浴槽に近くに直接座り(そういえばここには洗面器はあるけど椅子はなかった。おまけに、トイレにはトイレットペーパーがなかった。あぶねー。)、浴槽からお湯をくんで使う。なんか自動で蛇口からお湯が出たり止まったりして水位を調節しているのかこれは。なにげにハイテクっぽいけど、きっと仕組みはローテクなはず。お風呂は熱すぎずにきもちよい。ついでに、湯気が充満してよく見えないくらいのも、なんだか空気が潤っているようでよい。


 そして名古屋と言えばやまちゃんという友人の案内に従い手羽先のやまちゃんを目指すが、なんと超へんぴな所にあるのに行列。居酒屋に行列ってありえねー。と思って素直に駅ビルの上にある味噌煮込みうどんへ。まあおいしいけど、塩分取り過ぎで成人病になりそうなお味。


 待ちに待った帰りのバス!もう夜行バスなんて乗らねえ!新幹線乗ってれば今日中に帰れたよ!と思いつつ、バスに乗り込む。今回はちょっと奮発して5000円のプレミアムシート、通常が3500円でバカ安いけど、眠りたいから高い方にした。バスに乗ったら4列シートがあったので、話が違う!と思ったら、後ろの4列だけプレミアムで3列シートという、変なつくりだ。ちなみにトイレはないが、2回くらいSAで止まるらしい。座席はなかなか広いかな。しかもよく倒れる。エアインディアのビジネスクラスみたいな感じ。どっちのレベルが高いんだか低いんだかはご想像にお任せするけど。安心感でいえばJRバスに勝るものはないが、5000円でこの快適さならいいかも。JRバスの本物のビジネスクラスバスシートは9800円くらいだった。でも、こちらは格安バスなのでしっかりシートベルトを締めて就寝。


 で、出発してすぐ寝ちゃったんだけど、途中めちゃめちゃ寒くなって目が覚める。そういえば毛布があったなと思ってかけて寝たらちょうど良かった。で、朝方はサウナみたいな熱さで目覚める。冷暖房のテクニックをもうちょっと工夫してほしい。最初に「前と後ろではどうしても温度差ができてしまうので、ブランケットや着ているもので調整してください。どうしてもヤバい時は言ってくれたら調整します。」と言っていて、まあそれは正しいアナウンスだと思うが、この熱さはないだろ!息苦しい!と思うほどであった。やー、朝方でよかった。

 というわけで、0泊3日松阪&名古屋旅行は終了。夜行バスはもう乗らないかな。っていうか、乗らないで済ませたい。あー、疲れた。