食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

インドを知る事典

 今回の旅行中、アグラで出会った慶應4年生が持っていた本。しかも図書館からかりてくるという正統派。でもいくらただだからって貸し出し期限を過ぎるの覚悟で持って来ちゃうのはアレだけどね!アグラは3回目で、前回見て結構満足していたので、私は部屋でずっと寝ていた。人が少なくて日の出とともにオレンジ色っぽくなってゆくタージマハールがきれいだよのアドバイス通り、同じ部屋に泊まっている私の後輩と隣室の慶應君は朝の6時にホテルを出た。が!こともあろうに、私の後輩はドアの外から南京錠をかけてタージマハールに出かけてしまった。インドのやっすいホテルでは、普通の鍵もあったりなかったりするけど、部屋の鍵は南京錠がつけられるようになっているのがスタンダード。もちろんホテルの備え付けの南京錠でもよいし、自分の持っている南京錠にしておけばホテルには合鍵がないから安全性が増すというもの。裏を返せば、内側で私がぐうぐう寝ていれば、外側から南京錠かけるしかないってなもんで、私はちょっと目が覚めた時に「ホテルの屋上からタージながめておくか」と思ったけど部屋の外に出られず。窓も格子がはまってるし。その2時間でホテルが火事にならなくてよかったー。

インドを知る事典 山下博司/岡光信子著


 というエピソードがあったホテルでこの本と出会ったのだけど、東北大の2人の先生が書いたもの。表紙を見る限り「古っ!」と思うんだけど、出版は2007年。東京堂出版も老舗だし、しょうがないのかな。内容はインドの衣、食、住、暮らし、美、宗教、性などなど。出版が昨年だけあって、インドの本にありがちな、研究的価値は高いけど、内容は古い、みたいなオチにもなってないし、固くなくて読みやすい。インド投資に興味があったり、上の映画を見て気になったりするようなら読んでみると良いだろう。

 余談だが、今「上の映画」と書こうとして「上野映画」と誤変換され思い出した事。私の大好きな上野公園の聚楽台が4月21日に閉店するらしい。あの建物映画館とか1階の商店街も立て替えで閉店になってたからいつまで頑張るだろうという気はしていたけど、とうとう来月らしい。歓送迎会と花見のシーズンを乗り越えて、旧上野百貨店も幕を閉じるようだ。構造上、階数の高い建物は建てられないだろうけど、どんな場所に生まれ変わるんだろうか。夜の山手線御徒町方面から来た時に見える、こうこうと灯る囲碁センターの蛍光灯の下で碁をさす老人達と、聚楽台の華やかな灯りが好きだったけど。ホームページだけは結構モダン。

上野 聚楽台