食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

まるで中国の観光地 山境下り

 会社に入って1ヶ月。まあ、1ヶ月経ったかなあという長さだ。最初の2週間とちょっとは会社の研修所に缶詰めで、朝8時から夜7時までほぼぶっ通しで講義講義講義。何をそんなに勉強するんだと思うが、結構教えたい事があったらしい。まあ、お陰で会社って色んな役割の人がいて成り立つんだなあというのは実感として学ぶ事ができた。その2週間とちょっとのうち、休日は1日しかなくて、既に残業代ってゆうか休日出勤の手当とか付くのでは?!という希望ははかなく消え去り、休日はレンタカーでドライブして終わる。


 富士山の近くで研修していたんだけど、山梨県と言えば「ほったらかし温泉!」と誰かに聞いていたので行こうとしてナビに入れたら片道2時間とか言われ、風呂に入る時間が30分しかないのでやーめて、適当に走り出す。そしたらナビに白糸の滝ってのが現れたので、ああこれ有名なヤツだ!ということで向かう事に。しかし、なんだかやたら地味な道に入って来て、遭難しそうな道ばかり。そしたらいきなり行き止まりになって、そっから歩いていけと書いてある。ここでガケから落ちても明らかに誰も発見してくれなさそうな山奥。そこからけわしめな山道を登って行くと、白糸の滝があった!

が、なんか人がだれーもいない。かなりの高さから水が白糸のように確かに落ちて来ているけど、お茶飲めるところも無いし、腹減っていた同期が一人機嫌が悪くなりだした。


 で、気を取り直してこれまた道路標識にて発見した「忍野八海」へ。友人にレコメンドされていたので、意外に近くにあってラッキー。「激しく観光地化しているのが気になりますけど」って友人の一言が気になっていたので、検証したいところ。

行ってみると、検証するまでもないほどに「激しい観光地化」だった。まず、駐車場。そこら辺にたくさん私営の有料駐車場だいたい1日300円があるんだけど、入り口におっさんやおばさんが座っていて、車が通ると「こっちに入れてきな!」と言わんばかりに手で招いたり、導き入れようとする。なんだか要領を得ないうちに中心部を通り過ぎ「八海まで1分」の駐車場はなくなってしまって、「八海まで3分」という駐車場に入れた。ここはおっさんとかいなくて、郵便受けに「300円入れて下さい」と書いてあるのどかさ。


 ここからはコンクリで囲われた用水路の脇を歩いて行くんだけど、ここで魚を釣っている少年がいた。なんかの魚が釣れたといって見せてくれたり。とにかく水がきれいなんだな〜と思っていたら、八海の中心部に到着!!


 一番ビックリしたのは水のきれいさとかおいしさってよりも、中国人の多さ。9割方中国人じゃないの。写真撮ったりしてやたらみんなゴキゲン。お土産やも中国語で勧誘。「800円」とか「お釣り250円」とかもちゃんと怪しい発音の中国語でこなしている。すげーなー。なぜか、お土産屋の横に生えてる木には中国の真っ赤な「福」と逆さに書いてあるお祝いムード満点な飾り付けがしてある。ここのネギミソ付き豆腐150円が美味。特にネギミソが美味。


 水は確かにきれいだったー。下までだいぶ透き通っていて、こんなきれいな水に住む魚はさぞかしウマいんだろうとか考えつつ、えびせんを食いながら帰る。


 銀座のデパートとかもそうだけど、これからは日本人より大陸からの観光客の心を惹いた方が効率的だろう。でも、例えば銀座のヴィトンとかコーチとかでばかばか買い物して行ってくれたとしても、日本の会社は場所を提供しているだけど、儲けは外国ブランドの懐へ。あんま得する事ないなー、とも思う。特にヴィトンやらっていう人気なブランドはデパート側にロイヤリティーを払ったりしないほど強気らしい。しかし百貨店としてはそういうブランドが入ってないと格が保てないと言う。強い日本のブランドがどかどか出てくればいいのに。ものづくりの国が得意なのは、電化製品だけではないはずだ。


参考までに、中国の三境下り