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東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

暴力>正論

 秋葉原の事件以降、各地で似たような事件予告が相次いだという。
その予告がどれだけ本気だったかは別として、誰かがやってニュースにやったことを真似てやろうだなんてなんてセコい、と思った。新聞に載りたいんだか現状を打破したいんだかわからないが、誰かのやった事を真似している以上、進展はないだろう。


 それでも、秋葉原の事件はとてつもない衝撃を私たちにもたらした。テレビのない私は会社で新聞を読んで事件の進展を追っていたが、被害者の一人には私の高校の後輩が含まれていた。ちょうど、就職が決まり残りの大学生活を楽しんでいた矢先にといった具合で、読んでいるこちらも心苦しい。その新聞の一つに雨宮処凛がコラムを寄せていて「派遣労働者が正当な権利を求めて運動活動をしていたのに何も変わらないという状況の中で、殺人事件が起こったとたんに"日雇い禁止"なんて言い出す。正当な要求行為より、殺人事件の方が力を持つとしたらなんて皮肉なことだろう」といったような趣旨の事が書かれていた。彼女は「日本は生きにくい」という主張をしているらしい。


 よく他の国を比較してどうのこうのという主張があるが、さらに下を見て安心するとか、環境が違うから日本はこうであって仕方ないとか、何かと比較して安心するのではなく、絶対的観点から幸せな環境を求めてゆかなければならないとは思う。それぞれの理想を見失わないように。でも、世の中とのつながりを失わないように。