食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

うろ覚えじゃ役に立たない事

 中国語には四声という発音記号があり、同じ「マー」を発音するにもイントネーションが4通りあるのだ。漢字にすると同じ「マー」でも「母」「馬」「骂」「麻」などのように全然違う物を表す事がわかる。だから、「ニーチーナー」(どこに行くの)と聞くのでも、四声がしっかり発音できてないと意味わかんね!となるのだ。まあ、相手がおもいやりのある人だったら想像して意味をくんでくれるけど。


 で、もう1つは「応急処置」である。
今の仕事場の近くにはなぜだか川崎なのに「温泉」があって、普通の銭湯なのに2つある浴槽のうち1つがなんか黄ばんだにごったお湯の入っている温泉らしきものなのだ。見た目にそんないいもんとは言えないけど、まあ450円だしいっか、みたいな感じでたまに行くんだけど、昨日そこに入ってたら隣の爺さん沈んでゆくよずぶずぶと…。


 って、え!!と思って近くにいた人3人がかりで浴槽の外に引きずり出す。酒飲んでから来てのぼせちゃったらしいけどなんか意識もはっきりしないしー。引きずり出したはいいけどどうすればいいかわかんないみたいな状態になっていたので、んーーと思いを巡らす。救急車を呼ぶ電話では特に指示がなかったみたいだし。


 確か高校くらいの時に習った記憶によれば、仰向けに寝かしておくと下が気道をふさいじゃうとか言ってたので頭を下げあごをあげる。それから嘔吐物があったので横向きにして外に出てくるように…。でもあってる自信はないからあとは救急車早く来い!と念じるのみ。しかしこの銭湯、客が多くてその時には10人くらいいたかな。みんなで「のぼせちゃったんだねえ」「そうだねえ」「この人昨日89歳になったんだってさっき話してたんだよ」「へえー、そうかい」とのんきなんですけど。常連さんばかりでみんな顔見知りらしい。


 帰ってきてからうろ覚えの知識を確かめてみると、正確には回復体位という物があるらしい。私のと違ったのは、ひざをまげさせ、手をあごの下に置くと体位が安定するのでより安心ということだった。だって、よぼの爺さんでもずっと支えてるのは結構つかれたもの。応急処置も1つ足りなかったり間違えていたら意味ないってことになりかねないので、知っておくといいんじゃないの。

回復体位


 あがろうとしていたところだったけど、救急車が来るまでに変な汗がじっとり出たので入り直し。まあ、意識が戻ってめでたしめでたし。ということにしようと思っていたら、若い救急隊員が「立てるなら、とりあえず立ってみましょうか!」といって起こそうとして、年配の隊員に「すべったら危ないだろ」とつっこまれていた。現場では臨機応変さが重要である。がんばれワカゾー。