文化庁メディアげーじゅつ祭
新国立美術館で開催されている、文化庁メディア芸術祭へ。
大学の演習の先生が、当時これの審査員をしていてよく話を聞いていた。「あなたも出してみたらいいじゃない」なんて言われたような気もするくらい親近感が湧くのだ。でも、なんだかんだ言って展示を見に行くのは初めてだけどね！
嬉しい入場無料。でも、普通に考えたら六本木ってなんでこんなに栄えたんだか？ってくらい交通の便が悪いよなー。
で、受賞しているのは各国の（たぶん）若手アーティストの作品。アニメ部門とか、アート部門とか部門分けして展示してある。間口は狭いんだけど、入ってみると奥行きが結構あって、出てくるまでに時間がかかった。
私がやっていたのは、この展示で言うとインスタレーション部門に属すると思うが、今回その中で一番おもしろかったのは Mark FormanekのStandard Time。
テレビに映し出されている映像は、最初はなんじゃこりゃ？という感じだけど、よくよく見ていると時計になっている。腕時計を見ると、確かに現在時刻だ。なにがおかしいって、木材を使って高さ３メートルくらいのデジタル表示を、ヘルメットをかぶった作業員達が現在時刻に忠実に作り替えてゆくところ。１１：５８→１１：５９とかは、木の板を１本はずせばよいだけだからめっちゃ楽で、みんな画面外で休憩してるっぽいんだけど、１１：５９→１２：００なんて大工事は、１１：５９になった途端、作業員総出で工事開始。たぶん１分オーバーしてるかもしんないけど、おおまかに１２：００ってところだ。
こういう時間に追われているようでおおざっぱな感覚は非常に楽しい。これ、俺もやりたかったなー。そして受賞したかったもの。今日が最終日なので、ヒマだったら行ってみると楽しい日曜日になるだろう。
