食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

やっぱりシーズンていいよね

 週末で札幌へ。最初、尾岱沼(おだいとう)という地へ友人が嫁いで行ったので、ついでに行ってみようかなくらい思っていた。ら、「札幌からなんてむりむり!東京から来た方が近いよ」と言われた。北海道おそるべし。ちなみに、尾岱沼の特徴として、海が近い、シャケが穫れる、けど温暖化の影響で穫れなくなってきた、人口より牛の方が数倍多い、最近ブロードバンドが通じた、カウボーイが住んでいる等々、気になるものばかり。しかし、今回はあきらめ普通に観光しよう〜、と思っていた。


 しかし、前日仕事が長引き、帰って来たらもう午前1時。ひこーき8時なんだけど。。札幌の観光情報を調べるまでもなく就寝→起床→空港へ。札幌は初めてだけど、時計台に興味はないし、モエレ沼公園には行ってみたい。北華楼のバウムクーヘンを絶対買って帰る。寿司は東京でも食える(高いけど)、スープカレーって興味ない、ラーメンはもっと興味ない、ってな知識具合。モノレールの中で必死に携帯を駆使していたら、1日散歩きっぷというのがあるらしく、札幌近郊で小樽とか夕張とか苫小牧とかが2200円で乗り放題らしい。そもそも空港→札幌が1000円かかるようなので、もととれそうだ!


 どこに行くのがベターなのかなーと地図を見ながら考える。地図を見るのって好きだ。どことどこがどんな位置関係で、どんくらい距離があってとか勝手に想像して楽しむ、が、どこにいこう?というわけで、どこになにがあるのか全然分からないので、最近ニュースでよくやる夕張へ!最近観光客誘致に頑張っているってゆうから、さぞかし混んでいるんじゃ?と今から心配。


 新千歳空港からだと1駅となりの南千歳で乗り換える。が、乗り継ぎに1時間くらいあったので、駅前にあるアウトレットで防寒着を買った。だって、寒いんだもん北海道。この時すでに10時頃になったが、朝飯はもういいや、夕張で昼飯くおー、と思っていた。で、次に乗った電車があれ1両?バスみたいに運転手の所で清算してから降りる。夕張へは新夕張でまた乗り換えるのだけど、この時点でなぜか乗客は5人くらい?観光客らしき人は皆無。写メールをやたら撮るおっさんと、挙動不審のおばはん。この人は夕張で降りる時に「折り返しは何分後ですか?」と聞いていた。こんな遠くに来てまでそのまま帰るんかい!と思ったのだが、



 駅前なんもねーーーーーーーー!観光案内所もなければ地図もない。なんもない。目の前に休業中らしきホテル?とガソリンスタンドがあるだけで、どっちに行くと観光地があるか分からないし、食堂もないし!空腹だ。。なんとかの城まで3KMとか書いてあるけど、バスも1日に数本しか通らないっぽいし。。どうしよう、と散策しているうちに電車は発車。しょうがないから1時間ほど時間をつぶして次の電車で帰った。まあ散歩は嫌いじゃないからいいけど、なんもないなーほんっとに。たまに昔っぽい映画の手書き広告がででーんと書いてあってノスタルジック?でも、この街の雰囲気だと、この時を境に映画館がつぶれちゃったんじゃないか、みたいな感じがするからある意味すごい。あと、市営団地らしき建物には普通「A-1」とか号棟の名前が書いてあると思うけど、それが「希3」とか「忠2」とかいちいち縁起の良さそうな漢字で書いてあった。ちょっとうっとおしい。それから、屋根が朽ち果てて落ちた物置小屋みたいのが散見された。えーと、場末??


 というわけで、このさびれっぷりは一見の価値有り。
翌日、札幌在住の人たちに「夕張に行ってきました」と言うと99%の確率で

「えええええええええ!」といわれ、必ず「なーーーーんにも、なかったでしょう??」

と言われた。北海道民でもなかなか行かない所らしい。特に「最近頑張ってるけどねえ」みたいに弁護される事もなかった。それでもGWくらいに暖かくなって行ったらまたよいかもー。