記事は足で稼げ！

　とか新聞記者のドラマなんかでよく言われている気がするけど、これは芸術にも通じる部分があると思う。

　というわけで行ってきたメディア芸術祭。金曜の夜はそこそこ混んでいてぼんやり歩いていたら人にぶつかりそうになる程度。金曜日だけ営業延長して２０時まで開館なので、一生懸命仕事を終わらせないと間に合わない時間ではあるが、土日しか選択肢がないよりよっぽどありがたい。

　サマーウォーズとかマグニチュード8.0とか聞いた事あるメジャー？なアニメが受賞していたり、マンガ王国にふさわしくマンガが読めるコーナーというのもあって、そこだけちょっと異様な雰囲気ではあった。１つおもしろかったのが、GPSロガーを自転車にくくりつけ、渋谷近辺を走り回りロガーの軌跡でひたすらアルファベットを書き続けるというもの。GPSロガーで絵を描くとかそれなりに聞いた事ある話だけど、アルファベットをやろうと思いつきさらに２６文字全部そろえようと頑張ったその脚力と時間を考えるとちょっと笑えるのが良い。そしてできあがったアルファベットはフォント化してネットからダウンロード可能。名刺に書いてあるURLからダウンロードできます！と嬉しそうに説明された（説明していたのは多分本人ではない）。

　パソコンでプログラミングをカタカタやる苦労ももちろん分かる（インドでやってたから）。だけど、万人に理解されるアートを創造しようとするならばそのプロセスが分かりやすい、足で稼ぐというのも１つの近道なんだなーとか思った。