食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

南印度ダイニング 中野

 最近は犬も歩けば棒に当たる…もとい、外に出かければ当たりに当たる てな感じで、今日もおいしい南インドレストランに行き着いた。

 東京やそこらで見るいわゆる印度カレー屋というのは、ほとんどの場合「北インド」風のカレーである。その境目はスープのとろみにある。日本のボンカレーのようにルーがどろっ、とろっとしていればそれは北インド風。対して、サッポロのスープカレーのように、水っぽいルーであればそれが南インドだ。南インド バンガロールで育った私は、スパイスをどのように駆使して調理すれば北インド風のカレーが出来上がるのかよくわからない。それよりもこくまろとか使った方がウマい!なんて。で、東京にもわずかながら南インドのレストランというのはあるのだが、概して高い!食いに行くのは無理だわーと思って知ったのがここ。駅から遠いし地味なところにあって小さいお店だけど、店員が南インドの言語でやりとりしている珍しいレストラン。ほとんどの北インドレストランの場合はオーナーが印度人であっても店員はネパール人だったりするので、キッチンで話している言葉はヒンディー語の場合が結構多い。が、ここでひさびさにカンナダやタミル語を聞いて少し思い出した。


 東京の北インドレストランは油を結構使っているためか、近頃弱りを見せている私の胃はもったり。。。。なことが多いが、ここのカレーはもたれない。この時点で非常に好印象。そしてラッサム(トムヤンクンのインド版みたいの)とチキンブリヤニ(チキンの炊き込みご飯カレー風味)みたいのが良い。他にはサンバルカレー(ベジタリアン食で、今日食べたのは家庭料理そのまんまの味と素材だった)とマッシュルームカレー(おもにしめじだったが、美味)も素材の味がどっと出ていてウマい。結果的にナンとかご飯をがっつり食べるので、1品でも十分満腹である。あとはパパドとかサモサとかチキンティッカあたりをお好みで頼むと良いと思う。パパドは胡椒控えめ?で食べやすく、ラッサムも刺激がおさえてあり、優しい味。値段もグー。

 この日、たまたまインドから持ってきたというドラムスティックという野菜が入ったサンバルカレー。ドラムスティックは日本では手に入らないが、セロリみたいな繊維が非常に固い野菜。しかも、繊維は噛み切れない。食べるときはくちゃくちゃかんで、中の柔らかい部分を食べたら繊維はぺっとお皿に出すのだ。南インドに行ったらよく食べると思うので覚えておくと「あー、あれね」と思うだろう。おいしいが、毎日これだと修行僧な気分になり力が出ない。私の場合はね。


 店の人となんか不動産屋さんからきた日本語の固い手紙になんて書いてあるのかとか、チェンナイから来たんだとか、親戚がバンガロールにいるとか(インド人のほとんどは同じ事を言う)、そんな話をしながら、ちょっと薄めなチャイを飲んで終了。帰りは中野のミニ歌舞伎町みたいなところを通過しつつ帰路へ。ここはまた来たい。